いなくなる。 ページ19
『7月28日をもって、黛灰としての活動を終了します。』
突然の報告だった。
別に私は、毎配信追っかけていたわけではないし、めちゃくちゃ熱烈なファンって訳でもなかった。
でも、〔1人のリスナー〕として、〔黛灰〕というコンテンツを、心の底から楽しんでいた。
私は、彼が好きだった。
リアコとか、そういうのではなくて、リスナーとして〔黛灰〕を。
そして彼は希望だった。
私と少しでも環境が似た、〔やみ〕を抱えている人間が、たくさんの人に囲まれて、
たくさんの人と笑って、
たくさんの人に愛されていた姿は、私にとっての希望だった。
もう元の世界には戻れないほどに黒く染め上がった私でも、いつかそんな風に、誰かと笑い合えるんじゃないかって。
でも、彼は、〔黛灰〕はいなくなる。
私は、貴方がいなくなったら、一体何を希望として、何を光として、この〔闇〕から抜け出せばいいのだろうか。
そう考えても、彼はいなくなる。
いなくなる事実は変わらない。
絶対に、いなくなる。
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Loaro(プロフ) - 星が赤くなっていることに気が付きました。本当にありがとうございます。 (8月10日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 憐さん» こちらこそ、読んでくださりありがとうございました! (7月31日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - ありがとうございました とても素敵な作品でした (2022年12月9日 20時) (レス) @page26 id: 278bca4c33 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ページ9が非公開にままになっていて、連続投稿となってしまいました。申し訳ありませんでした。 (2022年7月12日 8時) (レス) @page9 id: 7d5877d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年7月3日 10時