笑うと。 ページ12
『っふふ』
彼の笑い方は静かだ。
静かっていうか、控えめって感じ。
私にはその笑い方が、〔笑い慣れていない〕人の笑い声に聞こえた。
彼はおそらく、あんまり顔に出ないだけで、よく笑顔にはなっているんだろうけど。
私は今も、心の底からは笑えない。
というか、笑い方を忘れた。
だから、彼や、いろんなライバーさんに配信を見ている時、自然と笑顔になったり、自然と笑えたりすることが不思議でもあり、嬉しくもあった。
少し前の、昔に自分に戻れた気がして。
彼のおぼつかない笑い声は、過去をふりほどきながら今を楽しんでいるような、そんな風に聞こえる。
いつか私は、〔普通〕に〔笑う〕ことができるのだろうか。
彼らに頼らなくても、自然と〔笑顔〕になれるだろうか。
そして私はまた、彼に配信をつけるんだ。
「ふふw」
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Loaro(プロフ) - 星が赤くなっていることに気が付きました。本当にありがとうございます。 (8月10日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 憐さん» こちらこそ、読んでくださりありがとうございました! (7月31日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - ありがとうございました とても素敵な作品でした (2022年12月9日 20時) (レス) @page26 id: 278bca4c33 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ページ9が非公開にままになっていて、連続投稿となってしまいました。申し訳ありませんでした。 (2022年7月12日 8時) (レス) @page9 id: 7d5877d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年7月3日 10時