わからなかった。 ページ3
ふと思い浮かんだのは、私が壊れた時の様子。
親に初めてあんなことを言われた日。
私はそこから、三ヶ月間記憶がなくなった。
一時的に過度なストレスがかかったせいだ、と医者には言われた。
ちょっとした、記憶障害のようなものだ。
でも、〔黛灰〕はどうだろうか。
『施設の人たちに恵まれたのも両親が亡くなったおかげといえばおかげだし。こういう言い方するのもあれだけど』
普通、親が亡くなってそんなことを言えるものなのだろうか。
勿論、〔親が亡くなって良かった〕と言っているわけではないことは解っている。
この現状ができたからこその〔幸せ〕もある、ということを言いたいのだろう。
でも、それでも〔黛灰〕を理解できないのは、きっと彼が、
幸せそうにしている彼は、偽りの〔黛灰〕なのか。
将又そこまで読んでいるのか。
私は彼の何が羨ましいのか。
私には、〔黛灰〕がわからない。
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Loaro(プロフ) - 星が赤くなっていることに気が付きました。本当にありがとうございます。 (8月10日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 憐さん» こちらこそ、読んでくださりありがとうございました! (7月31日 0時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - ありがとうございました とても素敵な作品でした (2022年12月9日 20時) (レス) @page26 id: 278bca4c33 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ページ9が非公開にままになっていて、連続投稿となってしまいました。申し訳ありませんでした。 (2022年7月12日 8時) (レス) @page9 id: 7d5877d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年7月3日 10時