【2j3j】あの夏の亡霊と【kne】

「小悪魔な天使」 ページ5

Kanaeねぇ!スタバのクーポン貰ったんだけど明日まででさ、一緒にいかん?
Aほんと?!行きたい!
Kanaeじゃあ明日の帰り寄ろうか
Aもちろん叶の奢りだよね^^
Kanaeいいよwおごるよw
Aしゃあ!


「おまたせ〜！」
「お、きたぁ、遅いよぉ」
「いやぁ先生につかまって…ｗ」
「どんまいだねぇｗじゃあ行こうか？」
「ん！」


叶と出会って、もう半年がたつ。
ちょっと前まで「叶くん」って呼んでたけど、今では「叶」「A」で呼び合ってる。
めちゃめちゃ仲良くなった。


「ねぇそういえば純恋ちゃん彼氏できたんだってね？」
「そうなのよ！もう…おいていかれる…ｗｗ」
「まぁAだからなぁ」
「おいどういう意味だそれ」
「んふふｗｗ」


こんな軽口たたいていても、さらっと歩道側に引き寄せてくれるところイケメソ。
まじトゥインクル。

それと、今まではただの天使って感じだったけど、ちゃんと悪魔要素あることも知った。
特にエペやってる時の叶は別人格だと思ってる。


「ついたわ！」
「おー！何飲もっかなぁ…」
「新作出てるじゃん」
「ほんとだ。でも抹茶もなぁ…」


うーん。スタバ来るの久々だから悩ましい…
何たのもっかなぁ…
抹茶？キャラメル？新作？
メニューを見ながら悩んでる私に、叶が「じゃあ」と口を開いた。




「じゃあ、僕が抹茶頼むから一口あげようか？」


「…へ？」



ちょちょちょまてまてまて
んんん？？？？


「い、いや、叶サン？なにを言って、いらっ、しゃる、、？」
「あははｗｗ焦りすぎｗｗ冗談だよｗｗ」

「それともなに？ほんとにあげようか？」
「耳元で喋るな」


わざわざ屈んで私の耳元に顔を近づけてくるあたり確信犯である叶に腹パンを食らわせようとした
が、持ち前の身体能力であっさりと避けられる

「おお、こわいこわいｗ」
「避けんなお前…」
「はいはいごめんめう」
「かわいこぶんな？」

「ｗｗで、決まった？」
「うん。キャラメルにする。」
「おっけー、じゃあ買ってくるから待ってて？」
「はぁい。ありがと！」
「いいえ〜」





ちょっぴり小悪魔なこの天使に

ちょっぴり胸が高鳴るのは、




　
今は、見ないふりをしよう。

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