【2j3j】あの夏の亡霊と【kne】

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『な〜にやってんの』


「…修行？」
『嘘つくの下手か』



夜は結構冷えるのに！と叶に少々怒られつつ、リビングへと押し戻された。今行こうとしてたのに。

今やろうとしてたんですぅ〜のアレみたい。


その場合叶が母親ポジションという事になるが。




『で？ほんとに何やってたの？こんな時間に』

「そうですね、俗に言う精神統一的な？」
『真面目に答える気ないだろ』



割とマジで精神統一をしていたとは言えん。

そんでもって悪夢で泣きかけてたのに寒さでそれに勝ったなんてもっと言えん。


まぁいいけどさ〜、と絶対によくない感を醸し出してくる叶に気づかないふりをして寝室へ向かう。



『おいちょいちょいちょい！気づいてたでしょ！？』

「イヤーナンノコトダカサッパリ」
『だから嘘つくの下手かて』



上手く叶のチクチク言葉攻撃をかわしてベットに潜る。

すっかり冷めきった体は、ひんやりとした夏用の布団でさえ暖かく感じた。



でも、寝ようとすると思い出してしまう。


あの夢を。

絶望を。



すると、叶がベットの上に乗りあがり、私の隣で寝ころんだ。


『おとなりい〜れ〜てっ！』

「い、い〜い〜よ、、？」


小学校低学年生みたいな喋り方に合わせながら布団に隙間をつくる。

ありがとっ！と語尾に星でも付きそうなくらいさわやかな声で返事をしたかと思ったら、間髪入れずに私の体を包み込んできた。

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