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『デートと天使』 ページ44

『A、あのさ。』

「う、うん…?」


めちゃくちゃ真剣な表情で話を切り出してきた我が恋人にビクビクしながら次の言葉を待つ。


『えっと、、明日、一緒にデートしない?』

「ぁえ?」



素っ頓狂な声が出た。

え?そんなこと?


「もちろんいいけど、、どした?そんなに真剣に?熱出た?」
『なんで真剣だと体調悪いことになんだよ』


そりゃあだって叶サンですから。言えんけど。


なんてことが昨夜どころか本当にド深夜に決まったので今日はデートに行きます。



ピアスにリングネックレス。そして淡い青色のワンピース。

これもはや白だろ。淡いどころの沙汰じゃない。可愛いから何でもいいけど。



「叶〜?いる〜?」


現在の時刻は午前9時。

朝っぱらからどっか行った叶はもう帰ってきているだろうか。



『いるよ〜!どした〜?』

「準備できたよ!」

『ん。じゃ、行こっか。』
「うん!」


…ん?ちょっと待て?



「、、えどこへ?」


行き場所な〜んも決まっとらんやないかい。

言い出しっぺの叶の方を向くと、優しく微笑んでこう返された。



『内緒♪』

「なにゆえ?」


『とりあえずついてきて!』

「は、は〜い…?」



若干の不安を胸に抱えつつも叶の先導のままに道を進んで行く。


あ、あれ?この道のりって…



『あ、気づいた?』

「…ひまわり畑、、?」


『そ〜!!僕もっかい見たかったんだ〜』

「…そっ、、か」



叶は楽しそうだけど、私はぎこちない笑顔しか浮かべられなかった。





向日葵。かき氷。帰り道。プレゼント。


電話。柔い髪。青い瞳。手に握られた花。




あ〜やだやだ。思い出したくない。
 

でも同時に、あのキラキラした眩しい

今度こそ、楽しい記憶で終わらせる。




「よし。早く行こ、叶!」


『...うん!』





少しスピードを速めながら、私たちは駅へと向かった。

『舞い堕ちた天使』→←〇



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Loaro(プロフ) - 琥珀さん» よし、結婚しよう。(ごめんなさい) (2022年8月27日 22時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 香香さん» やりたかったことが完全に伝わってて嬉しいです…!汲み取る能力が素晴らしい…さてはお主、国語得意だな…?ってなりました!ここまで読んでくださりありがとうございました!! (2022年8月27日 21時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - Loaroさん» 心の支えになれていたのなら良かったです、、!大丈夫です、既に他の作品も全て読んでます( *˙ω˙*)و グッ!どの作品も好きです!これからも応援してます! (2022年8月27日 15時) (レス) id: 120e896437 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - とても、面白くて一気読みしていました。最初は、ハッピーなのに、途中から暗くなって、でもてぇてぇが多くて、最後泣きました笑。完結、おめでとう御座います。いままで、ありがとうございました。 (2022年8月27日 13時) (レス) @page50 id: f83ea808de (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます!!たくさんの方に読んでいただけて有難い限りです…!文才皆無ですが暖かい言葉をかけて下さりありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします! (2022年8月27日 2時) (レス) id: 1870c4dcab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Loaro | 作成日時:2022年5月8日 21時

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