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あれから半年たって8月になった。
半年経っても尚、お父さんとお母さんのところに行く気にはなれなかった。
でも、時々大学に行って、歌うことはやめなかった。
やめなかったっていうか、やめられなかったかな。
失った何かを、取り戻せるような気がしたから。
それである日、木漏れ日の下でいつものように歌っていると、何人かの男の人と一緒に歩いてる明那を見かけたんだ。
明那が気づいてたかどうかはわかんないけどね。
それでその時、見つけられたことが、すごく嬉しかった。
それで気づいた。
私、明那の歌も、明那のことも、すごく好きなんだって。
あの日、あの雪の日に貴方に惹かれて、あの夏の日にそれに気づいた。
気づくのには、あまりにも遅すぎたけど、
覚悟を決めるのに、あまりにも時間がかかったけど、
貴方の傍に入れるのなら、
ずっと会いたいと心のどこかで思っていた貴方と居られるなら、
“家族”に、なってみたい。
そう思って、お父さんとお母さんにお願いしたの。
“家族の一人に、入れてほしいです”って。
❅ ページ38
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Loaro(プロフ) - すず。さん» ありがとうございます！はげみになります！！！ (5月9日 23時) (
レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
すず。(プロフ) - とても好きな作品です！これからも更新頑張ってください！ (2022年12月29日 23時) (レス) id: f9ac5e50c0 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 名前設定なしの場合、主人公の名前は 夏夢（なつめ）と読みます (2022年7月1日 9時) (レス) id: 7d5877d4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Loaro | 作成日時：2022年6月29日 17時
