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168、秘密 ページ21

意識が戻ったようで、周囲をキョロキョロとし出した隊長に安堵の息がもれた。
どうやら占師との邂逅が終わったらしい。

これは確かに心配になるな。
急にうつろになるのだから。

「総悟。気がついたか?」
「あー…?ああ、悪い。占師に会ってた」

頭を振って意識を定めさせた隊長は周囲をキョロキョロと見渡す。

「…そうか。大丈夫だったか?」
「わけわからねぇジジイだったぜ」

ジジイ…?つまり私と会った奴と一緒…なのか?

「どんぐらい、時間経ってる?」
「あまり経っていない。10分もないくらいだ」
「……んなにか。体感3分もなかったんだけどなァ」

そうなのか?
あの爺さんのいるところとこっちは少し時間の流れが違う……?
それとも只そう感じるだけでちゃんとそれぐらい経っているのだろうか。
わからないことだらけだ。

「あの占師、やっぱりただの人間じゃなかったぜ」

隊長の言葉に、やはりかと心の中で呟いた。
こんな妙な力を使う人間がいて溜まるものかと思ったがやはり天人か。

「分かったことがいくつかあるんで、どこか店に寄りやしょうぜ」
「ん、了解」





「当主を賭けた争い?その爺さんと婆さんが?」
「そう言ってたぜ」

当主って、一体なんのだろうか。
占いと一体何か関係があるのだろうか。

……そう言えば、隊長は何か占ってもらったのか?

「ちなみに、総悟は何か占ってもらったのか……?」

気になるのはどちらかというとそっちだった。
占師の爺さんと会ったということは何か隊長は聞いているはずだ。

「……秘密。教えねェ」

ふいと視線を逸らした隊長はズズズとお茶を飲んだ。
秘密って……、一体何を聞いたのだろうか。
気になるところではあるがこれ以上は聞いても教えてくれなさそうだ。

「取り敢えずまだ分からない事だらけだけどこれ以上の情報を集めるのは骨が折れそうでィ。少し様子見といこうか」
「そう、だな。今のところ占ってもらったからと言って何か事件になっているわけでもないし……」
「んじゃま今日はもう帰るか」

すっかり日がくれた外を見て隊長はそう言った。
……ん?日がくれた?!

ヤバイ何も考えてない!!
告白どうするんだよ!!!

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からし(プロフ) - るいさん» コメント有り難う御座います!好きと言ってもらえてとても嬉しいです^ - ^ これからも更新頑張ります! (2020年5月23日 21時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - うわぁぁめっちゃ好きです。めっちゃドキドキします。これからも更新頑張ってください! (2020年5月23日 20時) (レス) id: 7170045398 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - ゆに。さん» コメント有り難う御座います!夢主は作者の好みが詰め込まれているので可愛いと思って頂けたならとても嬉しいです!またお暇なときにでも見に来てくださいね^ - ^ (2020年5月20日 7時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに。(プロフ) - たまたまこの作品を見つけたんですけど、ものすんごく面白いです。めちゃくちゃ面白いです。夢主ちゃんも可愛いし続きが凄く気になります!!頑張ってください!!! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 9d3542e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» コメントいつもありがとうございます!作者も早くくっつけたいです!更新頑張りますね^ - ^ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:からし | 作成日時:2020年5月18日 16時

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