148、逃げちゃ駄目 ページ1
「A、避けんじゃねェ」
「無理です」
あの嵐の日から数日が経過した。
もう色々考えすぎて隊長と上手く接することがまたできなくなってしまい。
それを咎められるように今、隊長に迫られている。
「最近様子がおかしいぜ。何隠してやがるんでィ」
「隠してません離れてください」
「敬語」
「……離れろ総悟」
「絶対嫌」
手を掴まれて、無理やり隊長の方に体を寄せられた。
お風呂上がりの石鹸の良い香りが隊長から漂ってきてなんだか気恥ずかしくなる。
「もう寝ようそうしよう」
「意識してくれんのは嬉しいけど避けられんのは気にくわねェ」
「意s……な、なんのことか分からない」
「A」
名前を呼ばれて、そっと視線を隊長へと向けた。
なんだか、悲しそうな顔をしていて目を見開く。
「頼むから、避けないでくれ」
「……総悟、」
「お前のこと、知りたいとは思うけど、避けられるぐらいならまだきかねェから」
顔が近寄ってきて、体を引いた。
それを咎めるように隊長の手が私を押さえ込む。
「これ以上避けるなら……、問答無用で全部奪う」
「避けないから！！ごめんなさい！」
何を奪われるのかは分からないというか分かりたくないけど、ここは素直に謝った方がいい！
近いから離れてとそういえば、隊長は約束しろよ、とそう言ってようやく離れてくれた。
心臓が、心臓が痛い………。
「ったく、Aは寄ってきたり離れたり……難しい奴でさァ」
「……ご、ごめん」
右往左往してる自覚はある。
でも言い訳させて欲しい。
全部、初めてのことだからよく分からないんだよ。
だから多少は許して欲しい…。
「……じゃ、一緒に寝ようか」
「ん？！」
「避けないんだろ？」
「それとこれとは話が別だろう？！」
「この間一緒に寝たんだからいいだろうが」
「よくない！！」
「約束破るんで？」
「っ！」
隊長と一緒の布団は、緊張するんだから勘弁して欲しい…っ！
でももう断れるような雰囲気じゃなくなっていて、小さく頷いた。
「……よし。じゃあ枕持って」
今度もっと大きな布団買いに行こうか、なんて隊長は楽しげに語りながら布団に入って行った。
ああああああぁぁぁ………。
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からし(プロフ) - るいさん» コメント有り難う御座います！好きと言ってもらえてとても嬉しいです^ - ^ これからも更新頑張ります！ (2020年5月23日 21時) (
レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - うわぁぁめっちゃ好きです。めっちゃドキドキします。これからも更新頑張ってください！ (2020年5月23日 20時) (レス) id: 7170045398 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - ゆに。さん» コメント有り難う御座います！夢主は作者の好みが詰め込まれているので可愛いと思って頂けたならとても嬉しいです！またお暇なときにでも見に来てくださいね^ - ^ (2020年5月20日 7時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに。(プロフ) - たまたまこの作品を見つけたんですけど、ものすんごく面白いです。めちゃくちゃ面白いです。夢主ちゃんも可愛いし続きが凄く気になります！！頑張ってください！！！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 9d3542e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
からし(プロフ) - 猫とやぎさん» コメントいつもありがとうございます！作者も早くくっつけたいです！更新頑張りますね^ - ^ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 926dbf1062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：からし | 作成日時：2020年5月18日 16時
