くすり(紫) (ページ29)

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その次の土曜日。

桃から4人で遊びに行こうと言われ、もちろん断るわけない私はわくわくしながらも遊園地に来ていた。

にしても桃と宮舘くん進展するの早くない？

この前からかったけど私人のことからかう余裕ないじゃん、と内心焦りつつひさしぶりの遊園地に興奮していた。

「よし！まず何乗ろう、？」

『定番は外せないでしょ、ここは絶対行きたいよね…あ、でもとりあえず一発目はジェットコースターでしょ！』

その声にふっかも賛成して、4人でジェットコースターに乗ったあといくつかのスポットを回って。

そろそろお腹すいたね、お昼食べようか、となった時に桃からねえねえ、と声かけられた。

「ねえ、私このあと宮舘くんと2人で回りたいんだけどダメかな…？」

そう言って照れる姿は私が惚れちゃいそうなくらいほんとにかわいくて、

もちろん大丈夫だよ！と返した。

あれ？でも2人が2人きりになるということは、

自然に私とふっかも2人きりじゃん、なんてお昼ご飯を食べ終わる頃に気づいたけどもう遅く

仲良く歩き始めた2人を見て、しょうがない私も楽しむか、なんて思うしかなかった。

「よし、次どこ行く？」

私が焦っていることになんて気づかないだろうふっかはテンションが高い声で私に問う。

『ん〜、どうする？折角ならこの辺のジェットコースター制覇しちゃう？』

「お、いいね！そうこなくっちゃ！行こ！」

はやくはやく！と何故か私の手を取って進み始めるふっか。

ちょ、そんな急がなくても大丈夫だってっていう私の声は耳に届いてないのかそのままどんどん歩いていく。

もう、なんでそんな簡単に手を繋いだり出来るのかな。