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あれから私と彼は劇的に仲良くなった…なんてことはなく、


特に何もない前と同じ日常が続いていく。


だけどぼんやりとあの時の出来事が頭に残っていた。



そこから数ヶ月後、進級してクラス替えがあって。





「おはよー!お、佐久間同じクラスじゃーん」


「ふっか!今年もよろしくピーマン!」


なんだか元気だなあ、そう思って顔を上げるとそこに居たのはあの時の彼。


「あー!あの時の…そう!中川さんだよね!」


…名前、覚えててくれたんだ、


「およ?ふっか知りあーい?」


「あー、前怪我した時にたまたまいて手当してくれたの」


「えー、ふっかなにしてんのさ〜、」


んはは、あの日絶好調すぎたんだよね〜


なんて楽しそうにまた会話してる。


『深澤くん…だっけ』


何となく私も覚えていた名前。


私が名前を覚えていたことに彼も驚いてたみたいだけど、


「おー、ふっかでいいよ、みんなそう呼ぶから。これからよろしくな!」


すぐに満面の笑顔でそう言われて。


『…私も呼び捨てで大丈夫』


なんだかいつもより、他の人より冷たく当たってしまうのは気の所為だと信じたい。


今年どんな1年になるかな、


ちょっとは楽しくなりそうなんて。

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作者名:Noa | 作成日時:2020年6月18日 6時

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