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文化祭当日。


午前中、屋台は意外と賑わってて次から次へとお客さんが来て忙しかったけど、ようやく一段落してシフト交代の時間になって。


「よし、じゃあいっぱい回りますか〜!」


元気なふっかに対してソワソワ落ち着かない私。


『ねえふっかさ、私と回ることになって嫌じゃなかったの?』


思わず口から漏れた私の疑問に一瞬キョトンと固まってたけど。





「え?いやむしろうれしいよ」


って、当たり前のようにサラッと爆弾落とすからこっちからしたらたまったもんじゃない。




『…ならいいけど』


思わず照れて俯く私にふっかはさらに続けて。


「佐久間も仲良いけど、Aだって仲良い友達だからね!なんなら俺ら親友じゃん?」




え、まって、今なんて言った?


浮かれていたところに、別の意味で爆弾を落とされる。





私、佐久間くんと同義なの?


ふっかにとって私はただの友達?


恋愛対象ではないの…??





いつもの思わせぶりな行動も、


浴衣似合ってるよって言葉も一緒に夏祭り行ってくれたことも、


今日こうやって一緒に回ってるのも、


全部友達だからってだけ?





「あれ、どうかしたの?」


『……私ふっかの親友になった覚えはないんだけど』


「え〜!冷た!まあいいや回ろうよ屋台。まずは昼ご飯なんか食べよ〜」





私の態度も気にせずそうやって進み始めるふっかに、なんとか着いていくけど心はザワザワしてて。


なんか告白する前から振られた気分。


いやでも付き合う前なんだから友達って表現はする、よね。


気にしすぎなくて大丈夫だよね…?





このあと私告白できるかな…無理な気がしてきた、


なんか自信なくしちゃうよ……

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作者名:Noa | 作成日時:2020年6月18日 6時

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