ペンダントの魔法【stpr】

episode33 ページ35

こ「……よし。バック持った…課題持った…忘れ物なし！おけ、下駄箱いこ！！」





「………わかりました」






本当に一緒に帰る気…？






仲良くないのに一緒に帰るのも意味わかんないけど、この年頃って普通男女の距離って離れるものじゃない…？







なんでこんなに距離が近いんだか…









ー下駄箱ー






莉「あ、やっと来た…遅いよ！」






こ「忘れ物チェックしてたw」






さ「忘れたら面白いのにな」





こ「おい」








外には天野がいる。また前みたいにならないといいけど






な「じゃあ、帰ろっか！」








ﾀｯﾀｯﾀ






ジ「にしても修学旅行、めっちゃ楽しみやなぁ…」






る「このメンバーだから余計楽しみですね…！！」







このメンバーだからって…私も居るからっていう意味だよね







なんでなんだろ、いくら考えてもわからない






私が雨宮組って事も知ってる。あの人達もきっとどこかの組。






私が敵かもしれないのにこんなに馴れ馴れしい…まぁ、それが作戦かもしれないけど







莉「…水瀬さんは修学旅行、楽しみ？」




「……ぇ…？」







……どうなんだろ…楽しみ、なのかな






そもそも行ったことがないからな…でもあれだけ全員が楽しみならきっと楽しいものなんだろう








「……わかんないですけど、楽しみ……なんじゃないですかね…」







楽しみって断言はできない。旅行先だって何があるかわからない






気は抜けない。でも…素直に楽しめたらいいなって、そう思ってる








る「そうですか…」







「…………」





ほら、また無言。きっと修学旅行でもこの空気になる







な「……明後日、だもんね、早く明後日になんないかなぁ〜」








莉「もう荷造りとかしないとねw」










る「あ、僕達、そこの角を曲がるんですけど…水瀬さんはどっちですか？」









「……私は真っ直ぐです。だから、ここでさよならですね」







ジ「そっかぁ…でも沢山話せてよかった！また明日な！」








さ「荷造り忘れんなよ〜！」








「…………」







あなたに言われたくないってば。……後は真っ直ぐ進むだけ。早く帰ろ…







今日は疲れた





天野「…お嬢はよくあいつらといます、どうしますか？」






？？「まずは理由を聞こう、それからだ」










私はまだ知らなかった。この会話を聞かれてて、あんな任務を言い渡されるなんてね

episode34→←【企画】募集します！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す