最弱＝最強【stpr】

story31 ページ32

莉犬side


正直、言葉が出なかった。だって…そんなに辛い過去があったなんて…



喋らないのもフードをかぶっていた理由だってこの話を聞けば大体見当がつく。




家族とかも無理矢理離れ離れにされちゃって…俺だったら絶対に耐えられないよ…






るぅとside



聞いてて怖かった…魔法をうまく使えなかっただけで殴られちゃうなんて…




僕には想像できなかった。



きっと、話だけじゃ伝わらない…心の傷があるんだろうな…






さとみside



校長からの話だけで、かなり衝撃的だった。





研究所の話なんてもっと衝撃的だった





……あいつ、今はフードを外してるけど無表情だよな…いつか、笑ってる顔も見てみたい。




ころんside



話を聞いてる途中で涙が出そうだった





だって辛い実験の上に家族とも離れ離れなんてさ…辛いに決まってるじゃんか…





…無表情のその顔だって実験の前までは絶対よく笑ってたよね…いつか僕たちの前で笑顔を見せてくれるようになるといいな…





ジェルside

…笑わなくなってしまったのは絶対に辛い実験のせいだろうな…





俺に任せてや。絶対君を笑顔にしてやるからな。





…俺たちのことを信じてくれたら笑ってるくれるんかな…




ななもり。side



思い出すだけでも辛い話だったはず。





それでもちゃんと全部話してくれた。




それが…何よりも嬉しい…




目の前で辛い思いをしてる子がいる、




俺は、俺たちはその子を助けられるような存在になりたいな…

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