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10話 ページ10

「じゃあ準備できたら始めるよ」

編集科のトモの声に頷き、私は準備を始めた


新曲のテーマは《 恋 》

前はどんな感じにするか話し合い
そこで決まったのは
始めは悲しく辛い雰囲気で
終わりには希望が見えるように盛り上げる

ざっくりと曲の流れをそう決めた後は
作曲担当のキクと作詞担当の私の出番

キキと話し合いながらできた曲の楽譜をメンバーに配って後は合わせる日を決めたらそれまでに弾けるようにしてくればOK

今回は初合わせなので修正しなければならないところを直していく作業もいる

とても大変だけど
そうして頑張って作った曲が形になる楽しさを知ってしまうともう止められない


キーボードを取り出し軽く弾く


私は主にキーボードを担当することが多く
今回もそうだった

私的には一番好きなのは打楽器なのでドラムとかをやりたいんだけれど

なぜか打楽器は才能が全く無くてメンバーの中で一番下手だった

1番得意なのは3歳頃からピアノをやっていたこともあり
弦楽器だったためキーボードの担当になっている

他のメンバーの担当は

スズはギター、トモはベース

ランはドラム、キクがギター

担当は主にそれをやる、というだけで
曲によってはかなり変わってくる

ボーカルもその曲の雰囲気と誰の声誰の歌い方が合うかを考えて決められる

今回の曲はスズがボーカル私がハモりになっている

軽く弾いて音の調節を終えると丁度みんなも準備を終えたようで「いい?始めるよ」
という声と同時にトモが録音機のボタンを押した

ドラムのランのカウントの後
スズの歌声が響いた









「OK!じゃあ聴き直すよ集合!」

トモの声かけで集まると先程撮った曲を聴く

「ここもっとギターで刻もう」

「こっちはだんだん早くなりすぎだね」

「ここメロディラインはキーボードの方が良さそうだね」

「歌詞なんだけど「好きだった」よりも「好きなんだ」の方が歌いやすいし次の歌詞にあってない?」

「サビは高音と低音より高音と高音でハモったらどうかな」

気になったところをメンバーに言ってもらったり言ったりすれば段々と曲が形になっていく

「じゃあ今のまとめて1回直すから待ってて」

私はそう言うとスズと直しを始める

細かな調整から大きな変更まで終われば
新しく書けた楽譜を分ける

個人練をした後もう一度合わせる

「じゃあ合わせるよ」

またトモが録音機のスイッチを押した

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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時

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