5話 ページ5
『Aってこのやりとり好きだよな』
「たまには言葉で聞いておきたいお年頃なの」
『いや、どんな年頃だよ?!』
「まあとりあえず教えないよ!まだね!」
綴と話をしている時の私はすごく自分らしくいられる
それは幼小中高大とずっと同じ学校なので取り繕うことをする前から一緒にいるからだと思う
『はぁ、じゃあ土曜まで待つか』
「そうしたまえ青少年よ」
『はいはいかしこまりました』
「よろしい!
あ!そうだ綴、明日の朝からの撮影ちょっと早くなりそうなんだけど別登校にする?」
『そうだな...一緒に行くわ』
「わかった!じゃあ明日ねおやすみなさい」
『おやすみ』
ブツッっと電話の切れる音がして私は携帯を抱きしめるようにしながらベットに横たわる
携帯の壁紙を見れば隠して撮った綴の寝顔が広がっていてそれをただのピアノの写真に切り替える
「やっぱり綴隠してたなー」
働きたいと私が行った劇団の皆さんは綴に彼女がいることを知らなさそうだった
彼のことだ色々と聞かれることが面倒で誰にも聞かれてもいないからと言っていないことはすぐにわかった
「隠してるなら私も綴がバラしていいって言うまではバレないようにしないと」
本当なら監督さんを見た時すぐにでも「綴は私の彼氏だからあまり近づかないように!」という具合で牽制したかったけどがんばって堪えた私を褒めてほしい
監督さん可愛かったからちょっと焦ってしまっていたこともあり あのやりとりをしたくなったのもあってさっきの綴の声を思い出す
『彼氏面すんなって俺お前の彼氏だけど?』
「ふふっふふふふっ」思わずニヤけてしまう
そんなことをしていればいつの間にか1時間ほどたっていたようで急いで私はお風呂に入りケアをして布団に潜って眠りにつく
明日の朝迎えに来てくれる彼の顔を思い浮かべながら
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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時