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30話 ページ30

伏見先輩に見せてもらった摂津くんの写真は
とてもよく撮れていた

どうやら摂津くんは自分の見せ方をしっかりと
理解しているようで
摂津くんという人にあったカッコ良さが溢れる表情や立ち姿の写真が多くあった

「なるほど...摂津くんいい感じに生意気ですね」

「あぁ、年下らしさの出るいい写真だろ?」

「はい流石伏見先輩このアングルとか最高です」

「ははっありがとう

じゃあそろそろAの番でいいか?」

「はい、指定があれば仰ってください」

「分かった、じゃあまずあそこら辺に立ってくれないか?」

伏見先輩が指さした方を見ると
そこは摂津くんも撮影をしていた
黄色と水色の小さな花が咲いている場所

言われたとおりそこに立つと
伏見先輩が少し遠目から撮る準備を始めた

ここは全身を写して撮るってことか

カメラのレンズがこちらに向き
伏見先輩が右手を上げた

それを合図に私は表情を変える

伏見先輩の方に左肩が来るようにし
横顔にはならないよう少しだけカメラの方に
顔を向け目を細め笑う
そこで一瞬だけ動きを止め次のポーズのためまた動く

一瞬だけ動きをとめるのはそこで撮ってもらうためである
いや、撮ってもらうというよりは思わずシャッターを切らせるのだ

カメラマンが無意識に撮りたいと思いそのまま撮ってしまう
それを私は目標としている

動きを止めた時に響くシャッター音に
心の中でガッツポーズをとりながら表情は優しく微笑む大人な女性を演じる

撮影を始めて1、2分程で伏見先輩が「OKだ!」と言い手を振った

次の指定場所を言われそこに移動してまた撮り出し「OK」が出たらまた移動

それを2度ほど行うと私個人の写真は撮り終わった

写真の確認をするために伏見先輩の方に戻ると摂津くんが驚いた表情でいた

「アンタすげぇな」

「そんな事ないよ?モデル科で学んでるんだからこれくらい出来なきゃ」

「モデル科だからって言うよりはAは天性なとこあると思うけどなぁ」

「伏見先輩褒めても何も出ませんよ?」

「お世辞じゃないさ、シャッターを切らされてるっていうのかなんというかあの感覚は少し悔しい感じもするんだよなぁ」

写真の確認をしながら伏見先輩と摂津くんと話す

伏見先輩が悔しいなんて思ってくれてることが嬉しすぎて

今綴がいたらすごい自慢してやったのに

なんて考えながら写真チェックを終え
次の私と摂津くんのペア撮影に入った

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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時

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