29話 ページ29
今日の服装はノースリーブのワンピースにカーディガンを羽織るというシンプルで気品ある雰囲気
ワンピースは足が長く見えるよう腹部のあたりでしぼりがあり
上は白で下は緑に白を少し加えたようなミントに似た色合いのAラインのスカートになっている
絞りの部分は見えないようスカートと同じ色のリボンが巻かれていて可愛らしくなっている
メイクはナチュラルに仕上げられ
何処と無くお姉さん感を出すとスズが宣言した通りに落ち着いた色合いでまとめられた
髪もハーフアップにされ少しだけ巻いてあるので摂津くんの隣に立つと余計に歳上らしくなるであろう
アクセサリーはシルバーのブレスレットを付けられた
「準備出来た?」
鏡の前で全身を確認し目を閉じる
今日の撮影設定をもう一度思い浮かべる
ゆっくりと深呼吸をして目を開ける
「ええ、準備できたわ」
「よし!じゃあいくよ?」
スズと視線を合わせ頷く
それを見たスズは大きく息を吸ってドアを開けた
「A準備終わりましたー!
我らがイトちゃん入りまーす!!」
部屋から出ると目の前には個人撮影を終え
写真のチェックをしてる伏見先輩と摂津くんがいた
「いつもと雰囲気違っていい感じー!」
「もっと服遊んでもよかったかもな!」
「流石私達のモデル!綺麗に化けた!」
「何か硬いぞ!緊張せずいつも通り頑張れよ!」
2人の方に足を進めるとメンバーが恒例の声掛けをしてくる
若干褒めてるのか微妙なものもあったがここでそれにツッコミを入れることはこの女性ならしないだろうと思い、メンバーの声に微笑んで返すだけにした
私の中で綺麗なお姉さんとして固まったキャラクターを崩さないように気をつける
摂津くんの時と同様2階から劇団の方が何人か声をかけてくれるがそれにもキャラを崩さないように気をつけながら手を振り返した
「摂津くんが撮ったの私も見てみたいんですけど
伏見先輩よろしいですか?」
伏見先輩と摂津くんの前まで行きそう声をかければ伏見先輩は「あぁ勿論」と笑顔で答えカメラを操作し始める
「アンタ本当に桜多さん?」
「ええ、撮影設定で話し方なんかは変えてるけど
私は桜多Aよ?」
驚いた表情でこちらを見る摂津くんにクスクスと笑いながら答える
「アンタすげぇな」
「それは褒め言葉として受け取っていいのかしら?」
「モチロンそーしてくれ
綺麗になるとは聞いてたが正直ここまでとは思ってなかった」
「ふふっそれは良い誤算
褒めてくれてありがと摂津くん」
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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時