23話 ページ23
誉さんめっちゃいい匂いする!
「Aくんはパーソナルスペースが狭いね」
私の背中を数回トントンと叩くとそう言って笑いを零した
「誰でもってワケじゃ無いですよ?
どちらかといえばパーソナルスペース広いってよく言われますから
でも誉さんのことは大好きなので抱きつきたくなるんです!」
「そこまで言ってもらえるとは光栄だよ」
本当はまだ離れたくないけどそろそろ出ないと行けない時間なので誉さんから離れて綴から渡されたリュックを背負う
「では、一旦行ってきます!また後で」
誉さん雪白さん七尾くん伏見先輩に手を振ると四人とも笑顔でいってらっしゃいと手を振ってくれた
玄関まで行くと見送りに来てくれた綴にもう一度抱きつく
「なんだよ」
「んー?綴くんがお餅焼いてそうだなって」
「焼いてねぇよ」
「嘘」
じっと見ると顔を背けていた綴がため息をついた
「あーはいはい焼きましたよ」
「素直でよろしい」
顔をこちらに向かせて無理やり視線を合わせる
「なんだよ」
「私の彼氏はかわいいなーって思って」
額を合わせて小さな声で呟けば綴は少しムッとしながらうるせぇなんて言ってくる
「機嫌直してよ、ね?
ほら笑顔!営業スマイルでバイト頑張ってねっ?!」
わしゃわしゃと頭を撫でて離れようとしたら捕まった
「おーい?綴??」
肩を掴んで離さないのでどうしたのかと思って顔を覗き込む
「昨日の約束のな」
「えっ?」
急に引っ張られたかと思えばそのままキスされる
数秒程の綴にしては少し長いキスはいつも周りを気にして部屋以外でしてくれない彼から玄関なんてところでしてくれたことがすごく嬉しかった
だってそれだけ嫉妬してくれたってことだから
しかも昨日の私との「明日は綴からキスをする」
という約束を守るためにしたって言えるように
「昨日の約束のな」なんて言ってくるとこも綴らしくてすごい好き
「あーもう行きたくなくなるー」
「早く行ってこい」
「わかってるけどー
もー!!バイトから帰ってきたら構ってよ!」
「はいはい分かってるから、いってらっしゃい」
「はい!行ってきます!!」
最後に力いっぱい抱きしめてから離れる
このまま綴のところにいたら本当に出掛けられなくなりそうだったので離れてすぐにドアを開けて外に飛び出した
走ってメンバーが待ってるトモの家に向かう
綴のせいで赤くなった顔が走ったせいで赤いんだって言い訳ができるように
久しぶり全速力で走った
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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時