19話 ページ19
「茅ヶ崎さんかっこいいね」
あの顔なら燕尾服似合うよね
ドレスコードの時の相手役をお願いしたいなぁ
「堂々と浮気発言か?」
わざとちょっと拗ねたようなフリをする綴
浮気なんて思ってないくせに
「大丈夫全然綴の方が好きだから」
「そこはかっこいいって言えよなぁ」
ケラケラと笑いながら言った私の頭をこずきながら綴はそう言うと「中入るか」と立ち上がった
「綴」
名前を呼んで振り返った綴の腕を引っ張り
軽くキスをしてその腕を離す
「おまっ!」
驚いた顔で大声を出しそうな綴の口を手で塞ぐ
「大丈夫、誰もいないの確認してからしたから
それとさっきのは嘘
綴はすごくかっこいいよ誰よりも」
塞いだ口から手を離しながらしっかりと目を見て本心を伝える
こういう時は目を見た方が恥ずかしくない
ってなんかのテレビでみた気がしたから
だからしっかりと目を見て言い切った
でも恥ずかしいものは恥ずかしくて
「ぷっ まったくお前は...自分で言って照れるなよ」
「思ったよりもダメージがでかかったぁ」
顔を手でおおって唸ってるとその手をとられ立ち上がらせられた
「うおっ」
急なことに驚きながらなんとか立つと目の前の綴はしょうがないといったように笑っていた
そして辺りを確認した後チュッと私の額にキスを落とした
「額なんですか?」
「当たり前です」
「えー...じゃあ今日はそれでいいですよ?
唇へのキスは明日にとっとくね」
「出来たらなー」
あしらう様に返事をしながら綴は私の手を取り
バルコニーから中に入り
私の部屋の前まで送ってくれた
「じゃあ綴明日楽しみにしてる、おやすみ」
「期待しないで待っとけって」
ニヤニヤと笑いながら私が言った言葉に綴は答え
「おやすみ」と言って部屋に戻っていった
綴が部屋に入っていったのを見てからドアを閉める
部屋の電気を付け
ベッド代わりのハンモックに寝転がる
ハンモックの下の毛布をかけて
携帯のアラームをセットする
「明日早いのにもう結構な時間だ」
そのまま時間を確認するとあまり寝れそうにない
7時には寮を出なくちゃ
伏見先輩に[明日早いので朝ごはんは大丈夫です]
と一言送って携帯を近くのクッションの上に投げる
リモコンで電気を消す
「おやすみなさい」
目を閉じて自分1人しかいない部屋に向かって呟く
こうして私の劇団入団1日目が終わった
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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時