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15話 ページ15

部屋の中は真っ暗でやっぱり誰もいないんじゃないかと思っていると
有栖川さんはロフトを登っていた

「起きたまえ夕食の時間だよ」

「あー...有栖川か分かった」

有栖川さんに起こされたのは冬組の高遠さん

部屋が暗かったのは寝てたからだったのか

1人で納得していると有栖川さんがいつの間にか目の前にいた

「次は三角くんの部屋だがさっき談話室にいたからね次にいこうか」

「はい」

私の返事に微笑み有栖川さんは高遠さんに「失礼したよ」と声をかけてドアを閉めた

「有栖川さんよく分かりましたね」

「何がだい?」

「高遠さんが部屋で寝てるってことです
私はてっきり電気もついていなかったので誰もいないと思いました」

素直に疑問を口にすれば有栖川さんは次の部屋へと歩き出しながら答えてくれた

「何、簡単なことだよ丞くんは今日用事があったようでねいつもより早い時間に起きていたようだし

昨日は忙しかったと言っていたからね

この時間に談話室にいないなら休憩でもしてるんだろうと思ったんだよ」

「そうだったんですか

じゃあ有栖川さんが付いてきてくれて良かったです」

「何故だい?」

「私1人ではノックして応答がなかったらそこでいないと思って引き返したと思いますし

何より私は部屋に入れませんから」

私がそう言えば有栖川さんは心底分からないと言った表情で首をかしげ

「何故君は部屋に入れないんだい?」

私に問いかけた

「私はまだ皆さんと仲良くなれたわけではありませんから
そんな私が部屋にお邪魔するのは嫌な方もいると思います
仲間である有栖川さんなら大丈夫ですけど私はまだまだなので」

素直に思っているとこを言うと
また有栖川さんはよく分からないと言った顔をした

「確かに君と私では過ごした時間も違うからそう思ってしまうのも分かるけどね

そんなこと気にしなくていいと私は思うよ

だって君は今日からはもう劇団の仲間じゃないか」

「えっ」

「何か違ったかな?」

「いえ!違いません」

「そうだろう?」

優しく笑いながら有栖川さんは言葉を続けた

「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ
皆ちゃんと君がここに入ることが決まった日から仲間だと思っているから」

嬉しい

前に綴に有栖川さんは思ったことをはっきりと口に出す人だと話してたことを思い出した

「ありがとうございます、あの...有栖川さん」

「なんだい?」

「誉さんとお呼びしてもいいですか?」

「構わないよ」

「ありがとうございます誉さん!」

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ラビ(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!なるべく早く続きあげますね (2018年1月28日 4時) (レス) id: 1b48d43599 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - つつつつづるんカッコイイ((( ´ºωº `))) 続き楽しみにしてます! (2018年1月27日 6時) (レス) id: ed755a6de4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作成日時:2017年12月2日 13時

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