初恋 ページ25
｢まあ叶うわけないけどね｣
カラッと笑いながらババアは掴んでいた俺の頭を離した
｢なんでだよ｣
最初から諦めてるなんてA姉らしくねぇ
続けてそう言うと苦しそうに笑いながら俺の頭を撫でてきた
｢だってよく言うでしょ？
初恋は実らないってさ
それに私は伝える気ないからね｣
｢初恋ってうそだろ？！｣
思わず大きな声が出た
｢声でかい！みすみんに聞こえるでしょ
ったく...初恋ってのは本当だよバカ｣
｢まじかよ...
つかそんな言葉を理由に伝えねぇのかよ｣
｢それだけじゃないよ
万里も知ってるでしょ？私と父様の約束｣
｢あー...あれか｣
｢そうあれね
だからこの先のことを約束も出来ないのに自分の気持ちだけ伝えるなんて相手に失礼でしょ？｣
A姉が言ってることは正しい
でもあんたが1番納得してなさそうな顔してんじゃんか
その言葉は口に出さずなんて返そうか悩んでいるとパンッと手を叩く音がした
驚いてA姉のほうみる
｢もうこの話おしまい！｣
そう言うと俺の後ろに回ってきた
｢ほら万！久しぶりにお姉さんが頭洗ってあげるからそこのシャンプー渡しなさい｣
｢はぁ？！いいって自分でやる！｣
｢ダーメ！もう私が決めたら絶対なの分かってるでしょ！｣
シャンプーを取られそのまま押さえつけるように頭を洗われる
｢痛てぇって！｣
｢じゃあ逃げようとすんな！｣
｢はぁ...わーったよ｣
逃げることを諦めてされるがままになる
｢ねぇ万｣
｢どーした？｣
｢ありがとね気にかけてくれて｣
｢別に礼を言われる程じゃねぇよ｣
｢ううん言うよ嬉しかったんだから
あのさ、暇な時でいいから
これからたまに話聞いてくれない？｣
｢そんな改まんなよ
話くらいいつでも聞くっつーの｣
｢ふふっありがと
よしっ終わったよさっさと流して
早くみすみんのとこ行ってきな｣
俺にシャワーを渡して横に座り直し自分の頭を洗い始めたのを横目で見た後
頭の泡を流し三角のいる浴槽に向かう
｢ばんり遅〜い！｣
｢わりぃわりぃババアと喋って遅れた｣
｢ばんりもAに頭洗ってもらってたね〜｣
｢無理やりな｣
｢そうなの〜？
でもばんり嬉しそ〜！｣
｢嬉しくねぇよ！
嬉しそうなのは三角だろ？｣
｢俺も嬉しかったよ〜？
だってAに洗ってもらうの気持ちくて心がぽかぽかするんだ〜！｣
両手を大きく動かしながら話す三角は本当に嬉しそうに笑っている
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
嫁が糞ガキ共(イケメン)に狙われてるんだけど、killしておk？【あんスタ×A3!】
【あんスタ】転校生は、劇団やってました。【A3!】
【A3!】劇団員のヤンデレLv.がカンストしてるのでとりま助けてくださいもっと見る
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラビ(プロフ) - 藍羽 -awa-さん» 綴の作品と同列進行なので更新ペース遅くてすみません！コメと応援ありがとうございますがんばります！ (2018年9月24日 11時) (
レス) id: e4d1cbeb86 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - はじめましてー！！ほんともうごめんなさい突然！私も三角だーいすきで！すごくすごく気に入りました！更新頑張ってくださいね！応援してますっ！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 9753f354a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラビ | 作成日時：2017年11月5日 13時
