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幻想 ページ23

「みすみんありがとー助かる!」

「えへへ〜どーいたしまして!」

パーカーとスウェットを広げて
みすみんとクルクル回っているといづみさんと話をつけた万里がやってきた

「おい風呂行くんだろ?」

「おっ長城ーOKもらえた?」

「納得はしてなさそうだったけど一応な」

「よくやった褒めて遣わす」

「偉そうだな!!」

「偉いからな!!」

「ったく...あー、あとカントクちゃんが
下着は俺らが風呂入ってる間にタオルと一緒に置いておくねだってよ」

「了解!万里も着替えとってきな

私とみすみん先に行って待ってるから」

万里が部屋に向かったのをみてから私たちもお風呂場に向かいだした

「Aとお風呂久しぶりだね〜!」

「1ヶ月ぶりくらいだからね」

「オレね!
Aに頭洗ってもらうの好きなんだ〜」

「そうでしょ!

昔から万里と風呂はいってたから

あいつが小さい頃は私が頭洗ってたんだ

だから慣れてるんだよね」

少し偉そうにして言うとみすみんからの返事が無い


あれっもしかして引かれちゃった?

恐る恐るみすみんの顔を見ると
少し下を向いるせいで降りてきた前髪が邪魔をして彼の表情が読めない

「...みすみん?」

心配になってみすみんの服の袖を引っ張る

「ねぇA」

「なに?」

ようやく反応してくれたみすみんに安堵しながら彼の言葉の続きを待つ

「Aは「悪ぃ遅くなった!」

下を向いたままみすみんが何かを言おうとしたときそれをさえぎるように万里が着替えをとってきた

万里が来たことで一瞬そちらに目を向けるが
すぐにみすみんの方に戻す

本当に一瞬だったはずだった

けれどそこには下を向いて何かを告げようとしていた彼の姿はなく
いつものようにニコニコと花咲く笑顔で
「バンリおそ〜い!」と少し頬を膨らませている彼がいた

まるで、先程のことが私の見た幻想だったかのように
いつも通りすぎる彼がいたのだ

「あのみすみんさっきの続きなんだけど」

「んー?」

彼はニコニコと笑ったまま首を傾げた


さっきのは本当に私の幻想だったってこと?

何もなかったような彼に戸惑いながら「なんでもないよ!」と笑い返す

「なんかあったのか?」

「別にーあんたが来るのが遅かったなって話」

説明が面倒で万里に適当に嘘をつくと万里がなんか文句を言ってくる

それを聞き流していると万里と私の手を掴み

「早く行こ〜!お風呂にゴー!」

そう叫んだみすみんに引きずられるように私たちはお風呂場に入っていった

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ラビ(プロフ) - 藍羽 -awa-さん» 綴の作品と同列進行なので更新ペース遅くてすみません!コメと応援ありがとうございますがんばります! (2018年9月24日 11時) (レス) id: e4d1cbeb86 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - はじめましてー!!ほんともうごめんなさい突然!私も三角だーいすきで!すごくすごく気に入りました!更新頑張ってくださいね!応援してますっ! (2018年9月24日 1時) (レス) id: 9753f354a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラビ | 作成日時:2017年11月5日 13時

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