28話 ページ33
午前の授業が終わってお昼時。
私はそこで、今日は弁当を作っていないことに気がついた。
『........食堂、行かなきゃか。』
「Aちゃん？どしたん？」
私の呟きに反応した麗日ちゃんがやってくる。
『弁当........忘れた。』
「そうなん！？じゃ！一緒に食堂行こう！」
食堂........人多いところ苦手なんだよ。
でもまぁ、
『........うん、行く。』
「よっし！」
誰かと一緒なら。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『料理専門のヒーローが居るなんて.......』
「すごいよね！ランチラッシュ！！」
「デクくんヒーローのことになると凄いね;」
「流石だな緑谷くん！」
あの後、緑谷と飯田も着いてきた。
こういう所初めてだから、なるべく慣れてから来ようと思ってたけど........
なんでも食べられるのかｷﾗｷﾗ(←無表情のまま)
「Aちゃんは何頼むん？」
麗日ちゃんに隣から聞かれる。
私の食べたいもの........
〈A、これが蕎麦だ!〉
〈冷たいのもいいけど........〉
〈俺は温かいのが好き〉ﾆｶｯ
『........蕎麦、温かいの。』
「了解！ちょっと待ってな！」
私が頼むと、ランチラッシュさんはすぐ調理に取り掛かった。
「へぇ！Aちゃん蕎麦好きなん？
和食が好きなんやねー」ﾆｺﾆｺ*
麗日ちゃんは花が飛んでるような笑顔で言ってくる。
緑谷はと言うと、あれからずっとぶつぶつ何かを呟いてた。
飯田は........うん。
........緑谷ってちょっとヤバいやつ？←
その後注文した料理が出来上がり、席を探して久しぶりの蕎麦を食べようとした時。
ジリリリリ！！！
ウゥゥゥゥ！！！
『ﾋﾞｸﾝｯ』
「なっ、なんだ！？」
「何何どうしたん！？」
食堂だけでなく、
雄英高校全体に警報が鳴り響く。
当然ながら食堂に居た生徒たちは騒然と不安、焦りの表情が見て取れた。
《セキュリティ3が突破されました。》
そのアナウンスを皮切りに、
生徒達が一斉に出口へ向かいだす。
私はその場から動けず、
人の波に流されてしまった。
「あっ、御鏡さんがっ！」
「御鏡くん！？」
「Aちゃんっ！」
麗日ちゃんが懸命に手を伸ばすも、
私には届かない。
私が、手を取らなかったから。
私は警報が嫌いだ。
私を責め立て、追い詰め、
地獄の時を知らせる"あの"警報が。
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蒼花(プロフ) - kuroneko3838さん» わお！突然ですね(笑)。今どうしようか悩んでるんです........、分岐ストーリーにするのも良いかなって思ってるんですけど; (2020年5月2日 18時) (
レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
kuroneko3838(プロフ) - 突然すみません！とても面白いです。轟くん落ち希望です！(無茶ぶり) (2020年5月2日 17時) (レス) id: b8a6e36202 (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - 猫人さん» ありがとうございますっ。嬉しいです！頑張ります！ (2020年5月2日 7時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
猫人(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです。更新楽しみにしてます! (2020年5月2日 5時) (レス) id: 06ea173e41 (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - 藍久愛さん» ありがとうございます........(泣)感動したとか言っていただいたの初めてなんですけど(泣) (2020年5月1日 17時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼花 | 作成日時：2020年4月8日 20時
