163話 ページ34
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戻ると、もう片付けは終わっていた。
みんな、お風呂に行ったかな。
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ふと、
窓ガラスに映った自分を見る。
そういえば、今の今まで忘れてた。
『........まだ、大丈夫。』
職場体験で、ヒーロー殺し・ステインに斬られて短くボブになってしまった銀色の髪。
この銀色の髪も、赤い眼も、黒だったなんて。
ショック通り越して乾いた笑いさえも、悲しい表情すらも出来なかった。
髪をバッサリと切ったのは、施設に居た時以来。
私が壊した窓ガラスの破片で切られたんだっけ。
確か、、7歳の時。もう嫌になって、器械を壊した衝撃で窓ガラスが何枚か割れた日。
担当の"せんせい"に髪を掴まれてザックリと。
『(........あの時に、、
髪の毛操れたら良かったのにな。)』
その三年後に、今度は施設ごとぶっ飛ばすなんて思ってもみなかったけど。
中学の時は、
結構初めの方から「アルビノみたい」と言われた銀髪と赤眼を見られるのが怖くて、髪だけ黒に染めてもらった。
超常なんて、個性なんてものが溢れているくせに、見た目の差別は止まない。
怖いなんて感情がありながら、いじめられることに対しては何故か全く怖くなかったけど。
『(........なんか、、)』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿私が2人いるみたいだ。
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ずっと握りしめていた手を開いて、
くしゃくしゃに絡まったミサンガを見る。
それは少し大きめで、私の手にはめたら直ぐに
取れてしまうくらいもの。
私はソレを
『........ごめん。
"兄さん"』
ｽｯ
ｶｻｯ
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施設裏の草むらに捨てた。
部屋に戻ろう。もう寝てしまおう。
暗くて、何も見えない夜は、
怖いから。
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ｶﾞｻｯ
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「............んだ、これ、、」
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蒼花(プロフ) - くーとだお★←さん» お待たせしてごめんなさァァァ！！！ (2020年9月8日 11時) (
レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
くーとだお★← - きたーぁぁあぁあ！！？？ クッ、あ、あなたという人は…ずっと待っててよかったぁあ！！ (2020年9月7日 18時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - 猫築かなめさん» 返信大変遅くなりましたァ！1番だなんて言ってくださってありがとうございますすすすす！！！ (2020年9月1日 19時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - うちも、この作品今までの一番です！面白い！御鏡ちゃんの,,,夢主ちゃんの成長見るの面白いです！(自分だけど,,,) (2020年8月23日 2時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - すごく好きです！さん» い、いいい1番だなんてそんな........！あ、あ、ありがとうございます(泣) (2020年8月10日 21時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼花 | 作成日時：2020年6月1日 15時
