155話 ページ25
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私の眼は、元々【黒】だった。
黒から赤に変わったのは、10歳の時。
それまでは、ずっとずっと、
闇よりも濃い黒だった。
それから赤い眼になった今でも、
キャパオーバーしかけると目が赤黒くなって、
最終的に黒になる。
そう思えば、
私が個性常時発動状態なのは納得がいった。
でも、
髪の色は"生まれてからずっと"、銀色。
あの日爆豪にも言ったけど、
私の髪は元々銀色だった。
1度息を吐いて、吸って、
改めて鏡に映った自分を見る。
『(................コレが、、
個性を完全解除した、"本当の姿"の私。)』
不思議と、拒絶反応は起きなかった。
銀髪に赤眼の御鏡Aはここには居ない。
黒髪に黒眼の、知らない私が居る。
「........大丈夫、か。」
だいぶ落ち着いてきた頃に、イレイザー先生が
話しかけてくる。ずっと待っててくれたんだ。
申し訳ないな。
『........大丈夫ですよ。
先生の仮説通り私は常時発動状態だった。
つまり、この状態を維持できるようにして、
そこから個性を発動できるようにすれば、
簡単にキャパオーバーすることも無いし、
キャパも増幅されて、出力に幅を出せるように
なるんですよね？』
「あ、、あぁ。」
『わかりました。ありがとうございます。』
「あぁ、って、おいお前、」
『"大丈夫"ですよ。
さっきの"感覚"は覚えましたし、それに、もう
これで迷惑かけることも少なくなるんですし、
嬉しい限りです。』
「........そうか」
先生は、
誰も見たこと無いような悲しい顔をした。
きっと私も、
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誰も見たことが無いほど、
醜い顔をしているだろう。
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それは、表情筋が死に、無表情である私の、
"心の顔"だ。
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あの後、結局イレイザー先生は、
私に付きっきりで練習につきあってくれた。
それもそのはず、先生の個性が切れた瞬間、
私の髪と眼はみるみるうちに元に戻っていき、
感覚を覚えたと言っておきながら、完全に個性を切る事は至難の業だったのだから。
何度も、消しては戻しての繰り返し。
夕食の頃には、
完全に自分で出来るようになった。
でも、
せめて、まだ、
みんなの前では、銀色と赤の私で居たい。
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蒼花(プロフ) - くーとだお★←さん» お待たせしてごめんなさァァァ！！！ (2020年9月8日 11時) (
レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
くーとだお★← - きたーぁぁあぁあ！！？？ クッ、あ、あなたという人は…ずっと待っててよかったぁあ！！ (2020年9月7日 18時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - 猫築かなめさん» 返信大変遅くなりましたァ！1番だなんて言ってくださってありがとうございますすすすす！！！ (2020年9月1日 19時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
猫築かなめ - うちも、この作品今までの一番です！面白い！御鏡ちゃんの,,,夢主ちゃんの成長見るの面白いです！(自分だけど,,,) (2020年8月23日 2時) (レス) id: 8f5697df22 (このIDを非表示/違反報告)
蒼花(プロフ) - すごく好きです！さん» い、いいい1番だなんてそんな........！あ、あ、ありがとうございます(泣) (2020年8月10日 21時) (レス) id: 263132d663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼花 | 作成日時：2020年6月1日 15時
