第十八話［武装探偵社七不思議］ ページ21
自己紹介が一段落した頃
敦がこう聞き出した
「そういえば
皆さんは探偵社に入る前は何を？」
嗚呼成程、確かに気になる
たださっきの(ヤバい)兄妹は見た目からして
まだ学生だろう。
だが敦が聞いた瞬間
太宰達は黙りこくってしまった
「『.........？』」
「何してたと思う？」
この静寂を破ったのは太宰だった
『そういう事か、』
私は直ぐに理解した
「へ？」
『多分、
新人は先輩の前職を中ててみろ
って事だと思う』
「Aちゃんの云った通りだよ」
「はぁ...じゃあ......
谷崎と妹さんは
.........学生？」
「お、中ッた 凄い」
やった中った←
「どうしてお分かりに？」
『ナオミちゃんはセーラー服
多分谷崎もそんなに歳離れてないでしょ？』
「凄い まるで太宰さんみたいだね」
『え"嫌だ』←
「だから何で私の扱いだけそんな酷いんだい(泣)」
いや、もう流れでしょう
「じゃあ国木田君は？」
「止せ
俺の前職など如何でも＿＿＿」
「うーん お役人さん？」
「惜しい」
『教師』
「!?」
え、何
『.........中った？』
「うん。大当たり」
マジか←
「彼は元学校教諭だよ
数学の先生」
え、それにしては若くね？
ってか似合わn((
「じゃあ私は？」
「太宰さんは...
(全ッ然想像出来ない...)」
太宰の前職か......
私なら大体想像がつくけど、
......云って善いものじゃない気がする
「無駄だ小僧
武装探偵社七不思議の一つなのだ
こいつの前職は」
七不思議にまでなってんのかよ
ただ何やら懸賞金まであるらしい
その額七十万...
また敦が金に釣られていた
その後敦が色んな役職を云って行く中で
中ったものは無かったし
私が考えていたものも無かった
敦は諦めなさそうだったが
谷崎さんの携帯に電話がかかる
どうやら依頼のようだ
皆が探偵社へ戻ろうとする中
私は一番後ろを歩く太宰の方へ寄って
そっと心の中で話しかけた
『(.........太宰の前職)』
「(ん？分かったのかい？)」
『(あんなに敦が云って中らないなら
「(ｯ!)」
太宰は私のいいたいことが分かったみたいだ
『(太宰の前職は...
・
・
＿＿＿"ポートマフィア")』
「(......矢張り君は鋭いね
まるで闇に住んでいた住人のようだ)」
『(………)』
中った
太宰の目は何処か
悲しそうだったから
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ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：蒼花 | 作成日時：2019年5月23日 18時
