神曲！てーきゅー。【テニプリ】 (ページ10)

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『ちょっと誰かラケット貸してくんない？』

「どうした」

『機材トラブル。1時間ぐらいかかるって。だからその間試合するの。早く』

「おい卵頭！」

「は、はい！」

「こいつにラケットを貸してやれ」

「はい！」

そうしてラケットが渡される。

『いいラケットしてんね。ありがと』

『んじゃ行ってくるわ！』

〈大変お待たせしました！シングルスの前に、エキシビションを行います！なんと登場していただくのはこの方々！世界的モデル、巴綺羅ー！〉

「ねぇあれ、ほんとに綺羅様？」

「本物よ！見てよあの美貌！綺羅様しかいないわ！」

「巴綺羅？誰だそりゃ」

「お前知らないのか？トモエキラだぞ?!プランス王子のお気に入りの、生きた伝説だよ！」

〈そして対するフランス側は…フランスを代表する俳優！シャルル=アンリ・ボネ！〉

「シャルル!?贅肉王子とまで呼ばれた名俳優じゃない！」

「君それ皮肉で言ってる？」

「誰だよ」

「知らね」

「シャルル=アンリ・ボネ。性格は悪いらしいがテニスの腕前は凄いらしいぞ！」

「こんなに期待されると緊張してしまうね」

『期待は誇り。それをプレッシャーに感じるようなやつに役者が務まるとは思わないね』

「ま、一般庶民の君ごときがこの僕に勝てるとは思わないね！」

『その言葉、二度といえなくなるようにしてあげる』