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3-1
「ハハハ!あれだけタカをくくって置いて僕から1ゲームしかし取れないなんて、笑いで次のゲームを落としてしまいそうだよ!」
「ちょっと、大丈夫なんですか」
「…?おかしいな、俺が今までとっていた巴綺羅のデータと全くと言っていいほど噛み合わない」
「当たり前だろう」
「ええー!どうゆうことっすか?」
「時間稼ぎをするためにわざと手加減してるんだよ」
「え?」
その直後、皇のサーブが炸裂する。
「…は?」
『君はいつ、俺が君から1ゲームも取れない雑魚だと錯覚していたのかな?』
「い、今のはまぐれだ!ぜったいにそうだ!」
『それはどうかな…せい!』
・
・
そこからは巴優勢で試合が運び、ついに6-5になった。
『次でマッチポイントだね。』
「あ…」
『終わりだよ』
7-5勝者、巴綺羅
「こんなの…こんなの僕は認めないぞ!手元が狂ったんだ!僕は負けてない!…そうだ!ドーピングだな!僕の目はごまかせないぞ!」
『とてつもないあほだね。慢心せずにしていたら良かったものを…困ったな、時間が30分も余ってしまった。』
巴は立ち去ろうとして、立ち止まる。
『ああ、あとひとつ』
『誰が一般庶民だって?…頭が高いぞ、小僧』
巴は立ち去って行った。
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作者名:満天月 | 作成日時:2023年7月14日 19時