キミの為に私は戦う (ページ8)

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第7話ページ8

結局、私は手を抜いたまま結果。

私は嘲笑われておしまい。

結局、相手の女の子に負けてしまった。

「えっと、私ロゼ。貴方が手を抜いたのには訳がありそうね。
私、貴方に興味沸いてきた！
とりあえず、よろしく。」

な、なんていい子なの。

手を抜いた失礼極まりない私に、よろしくって言ってくれたこの子！

私じゃなくて、この子のほうが天使に向いてるよ。きっと。

そして、私はロゼが出してくれた手を借りて起き上がる。

「う、うん。よろしくね。」

嘲笑われたけど、まぁいいよね。

友達になってくれる子もできたし。

「えっと、では戦闘を終わったようですね。時間もちょうどですし、終わりにします。
次の授業では、誰がこのクラスで一番強いのか、調査するためにバトルロワイヤルを開始します。
今回の授業で戦った理由はその練習だと思ってください。
手を抜いた者は即退場です。
そして、Aさんは少し来てください。話があります。
では、号令。」

手を抜いた者は即退場って…。
ライラ先生私が神子だって、分からせたいだけなんじゃないの。
私、手を抜かなきゃ神子だってバレちゃうよ。

で、気になってる人もいるけど、どうして本気出す=神子だってバレるっていうと。

私、加減があまりできないし、調子こいちゃうと、天使術を使ってみんなを驚かせようとしちゃうから、
神子だってバレちゃうの。

まぁ、使わないようにすごく集中すればバレないんだろうけど、
私はそんな集中力ないし、すぐ天使術に頼ろうとするから、だめなんだけど…。

「うわ…呼び出しとか…。」

笑われてる。
だが、いいんだ。神子だってバレて、
他人行儀にされるより、哀れみを持たれるより、よっぽど。

号令が終わると、私はライラ先生の元へ向かう。

「えと…なんでしょう？」

「なぜ、手を抜いたんです？」

「私、すぐ天使術使っちゃうから、本気出すと神子だってバレちゃうんです。
私、集中力ないとすぐ天使術使っちゃうから…。」

「では、その集中力鍛えて差し上げましょう。
なら、今度の授業、手を抜かずに天使術以外の術を使って、本気を出せると思うので。
いいですか？手は抜いちゃだめですよ。」

「ほ、ほんとですか。」

「ええ。本気を出せば、きっと皆さん見直してくれるでしょうから。
では、明日の放課後校庭に来てください。では。」

そう言って、ライラ先生は去っていった。

……見直してもらえるか。
とにかく、今は教室に向かわないとね。