キミの為に私は戦う (ページ7)

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第6話ページ7

校庭に着いて、ライラ先生が話す。

「では、ここから戦闘を開始します。
二人組になってください。」

え、えぇ…。

私、他の人と組む人なんていないよ…。

リオンはユーリと組んでるし。

みんなは次々とコンビを組んでいく。

すると、一人の女子が余ってるのを見かけた。
その女子は私のところへ向かってきて、笑いかけてくれた。

この子は、私に敵意を感じていない女子だけど…。

「私、余っちゃったんだよね。スレイとミクリオ、アリーシャとエドナで組んじゃったし、組む相手いないんだ。
私で良ければ組まない？」

「う、うん！」

でも、どうしよう。私、神子だからって、本気出す訳にもいかないし。
本気出さないと、弱いし。
わざと負けよっかな？

「では、戦闘開始！」

ライラ先生がそう言うと、女の子は私に襲い掛かってくる。

仕方ない。手を抜くか。

「はぁ！」

「や、やられた…。」

「弱っ！」

仕方ないじゃん。私、演技なんてやったことないし。
本気出したら、天使術使っちゃいそうだし、
私には、こんなことしかできないし。

「えっと…手、抜いてるのバレバレなんだけど。
周りの子、笑ってるから本気出したほうがいいよ？」

女の子の言う通り、私は周りを見る。
すると、私の事を見て嘲笑っていた。
それに、リオンにも…。

「なんであんな弱い奴が学校にいんだよ。
よく学校合格できたよな。」

と言われる始末。

とほほ…。

まぁ、神子だってバレるよりよっぽどいいと思うけどね。

哀れみより…ずっと…。