キミの為に私は戦う (ページ17)

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第16話ページ17

「神子様…。そろそろ…。」

「はい…。」

私は部屋を出て、城の会場へと向かう。
向かった先は人で溢れていた。

貴族や王族の者がざっと2万人はいる。
私は動きやすい格好、尚且つ上品な格好で会場へと入る。

司会のそばには、コレットがいた。

「コレット…。」

「いよいよだね。頑張ろうね！」

「うん、そうだね。」

辺りを見渡すがリオンは見当たらない。

リオン、マリアンさんと一緒にいるはずなんだけどって…。

探しに行っちゃだめだ。

それより、皆が私に注目し始める。

司会が進める。

「では、これより神子認定の試練を始める。
神子、A=ウィンディー様。祭壇へ。」

私はみんなが注目する中、祭壇へと向かう。

「天使様…神子は確かにここに来ました。さぁ、お姿を現してください。」

すると、上を見ると眩しい光が見えた。

その先に見えたのは…天使様だった。

「そなたが第3000代目神子、A=ウィンディーか。
そして、そこにいる守護天使コレット=ブルーネル。
試練を受けよ。」

すると、周りがバリアを張る。

すると、子ドラゴンが攻めてきた。

コレットと二人で襲ってこいって事ね…。

私は神子にしかできない譜歌を歌う。

その間に、コレットは敵を攻める。

「グランドクロス！」

敵の動きを止め、最後にとどめ。

「天候満つる所は我はあり、黄泉の門開く所に汝あり…出でよ！神の雷！これでおしまい！
インディグネイション！」

おわったかな…。

って、まだ終わってない！？

こうなったら…。

「ジャッジメント！」

すると、子ドラゴンは倒れる。

これでおしまいかな…。

にしても、これで神子だって認められたんだ。

これで、リオンを救える…。

「その力…確かに見たぞ…。
神子になった暁に、この世界に救いの塔を与えよう。
そして、そなたには天使の羽とクルシスの輝石を授けよう。」

すると、胸元に石のようなものがつけられた。

その石はとても綺麗で。

「今、第3000代目神子が誕生した！」

すると、大きな拍手が聞こえる。

やったんだ。私…。

これで、世界を救える…。

待っててね。すぐに、世界再生してみせるから…！

私は前に出て、言う。

「私は、幼い時どうして死ななければならないのだと思っていました。
望んでもいないのに、世界再生を望まれて。
私は、そんな世界が嫌でした。
ですが、私は思ったんです。
愛する者を命を犠牲にすれば助けられるのだと。
私は、そう思ってから命を犠牲にしても、
私は、また別の形でみんなと一緒にいられるんだって。」

そう言って、会場を後にする。