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__こんなとこかな？
あれから4時間後。
提出期限が近いものをとりあえずちゃちゃっと終らせて、余った時間で残りの書類も終わらせてしまった私は、とりあえず腕を休めるため休憩していた。
これから書記長様のところに書類を運ばないといけないからね…。
そのときに、腕が疲れていて書類を廊下にばらまいてしまう、なんてことのないようしっかり腕を休めておくのだ。
…ん、だいたい休まってきたかも。
早く提出したいし書記長室にいくか。
ぱっと振り向くと1mはゆうに超える書類の山がいくつも出来ていた。
その中から提出しなければならない書類を持ち廊下にでる。
現在時刻は午前7時だが、まだまだ寝ている幹部様も多いためなるべく音を立てないように向かう。
ただ気配まで消すと、たまに侵入者か何かだと勘違いした幹部様が飛び出してくるため、気配はなるべく消さないように歩く。
ここは幹部棟であり、一般兵は立ち入り禁止なので廊下では幹部様にしか会わない。
もしも幹部様に会ったらしっかりご挨拶しないと…。
そのまま何事もなく書記長室に到着…というわけではなく、幹部の1人であるひとらんらん様とばったり会った。
「ひとらんらん様、おはようございま___」
バキッ
「ｯ!!」
で会った瞬間ひとらんらん様は殺してやりたい、とでも言いたげな目で私を睨み、殴った。
…しょうがない、私は無能なんだから。
殴られた衝撃で尻もちをつき、書類をばらまいてしまう。
あぁ、これだから私は無能なんだ。
ht「何？たった1発殴られただけで倒れたの？」
「っす、すいませ」
ht「ほんと、これだから無能は嫌いなんだよ」
ひとらんらん様の期限を損ねてしまった…。
ht「…ねぇ、またキサキを虐めたって本当？」
「い、いえ、そんなことは…っ！」
ht「ならなんでキサキが泣いてんだよ！おかしいだろ！」
「すいま、せん」
…違う。
私は彼女を虐めてなんかいない。
___でも、幹部様方にそんな私の声は届かない。
だって、私は無能で、そんな私とは反対に彼女は神のようなお方であり、幹部様方の天使なのだから。
彼女が一言、幹部様に戦争の作戦を提案すれば、その提案を聞き入れ、その通りに戦争を行うほど。
彼女は幹部様方の命を握っていると言って変わりは無い。
だから、そんな彼女を虐めたという疑いが私にかけられているのなら。
…ただ頭を垂れて、謝罪を述べるしかないのだ。
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作者名：るむる | 作成日時：2022年9月24日 19時
