41話 ページ43
私と理子ちゃんは三橋くんに言われた通りに佐川くんを連れて来て屋上で待っていた。
「三ちゃん達、一体何するつもりなんだろう？」
「うーん…屋上に呼び出したって事は屋上で何かするんだとは思うけど…」
私と理子ちゃんが話していると屋上のドアが開く音がし、三橋くん達がやって来た。三橋くんは何故かヤシの実を持っていた。
「おい、佐川。さっきのヤクザ気に入らねえだろ？」
「気に入らねえっすよ！三橋さんやっちゃって下さいよ！」
「そんなに気に入らねえならお前がやれ」
「え？」
佐川くんは困惑しているようだ。そんな佐川くんを気にする事なく、三橋くんは佐川くんにヤシの実を持たせて屋上の端へ連れて行った。
屋上から下の方を見るとバドピンポンの時と同じように坂本先生と剛田先生がいた。すると、三橋くんは佐川くんの手を使ってヤシの実を思いっきり振り下ろした。
「うわぁぁぁああ！」
ヤシの実は勢いよく坂本先生の方へと落ちる。流石にあれは当たったら怪我するのではと、思っていると剛田先生がヤシの実が坂本先生に当たる前に拳で粉砕してしまった。
「うわぁぁぁああ！」
まさかヤシの実を粉砕するとは思っていなかった私達は驚きのあまり叫んでしまう。
「お前ら全員ぶっ殺してやる！」
そう言って剛田先生はその場から走り去る。おそらく屋上へ向かっているのだろう。
「やべえ！逃げるぞ」
私達は一目散に屋上から逃げ出し、三橋くんと伊藤くんは生物準備室、佐川くんは生物準備室の近くの空き教室、私と理子ちゃんはそれぞれの教室へ向かった。
教室に帰って来る頃には昼休みは終わりかけていた。十分後には授業開始のチャイムがなり、三橋くんと伊藤くんも教室に帰って来ていた。一方私は授業の用意はしたものの、眠気に襲われてうとうとしていた。
うーん、全力疾走したから疲れた…。いや、でも寝るわけには…。
授業開始から数分後、私は徐々に眠りの世界へと入っていった。
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リリィ(プロフ) - 受験生さん» 感想ありがとうございます！嬉しいです(●´▽`●) (2019年1月4日 0時) (
レス) id: ef18e6cd08 (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 墨汁wさすが三橋ですね。この小説大好きなので、更新頑張ってください。 (2019年1月3日 23時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ | 作成日時：2018年12月12日 2時
