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38話 ページ40

昼休み、私は三橋くんと伊藤くんと理子ちゃんと一緒にお昼ご飯を食べていた。

「今日の三橋くんどうしたの…?」

私は今朝の三橋くんの行動が気になっていたので直接本人に尋ねてみた。

「俺は親父と男の約束をしたんだ。一週間限定の召使いやりきってみせる!」

「男の約束…?」

「詳しくは内緒だ」

「すごいわ、三ちゃん。生徒が先生を敬うのは良いことだし一週間とは言わず、ずっとやってあげなよ」

うーん、私はあんな三橋くんはちょっとやだなぁ。出来れば早くいつもの三橋くんに戻って欲しいかも。

そう思いながら水筒のお茶を飲む。

「ふざけんな!あんな、おかしなホクロがおかしな所にある金八もどき…。なんで俺があんな奴の召使いやらなきゃいかんのじゃ」

「あそこにホクロがついてるのは先生のせいじゃないでしょ」

「まぁ…、急にオヤジさんが頼んできた理由知りてぇな」

「それは俺も知らんのじゃ」

「よく知らないで受けたね。こんな屈辱的な仕事…」

伊藤くんは呆れているようだ。

「ふふふふ、でかいんだよ。今回の見返りは」

「…三橋くんの事だからそういう事だろうかとは思ってた」

「えぇっ、見返りの為にやってるの?全然男の約束じゃないじゃない」

あまり驚かなかった私とは正反対に理子ちゃんは驚き、立ち上がっていた。

「バカもの。見返りを要求するのは交渉の基本。れっきとした男の約束じゃ」

「えぇ…」

「理子、お前も見返りくれたらなんでもしてやるぞ」

三橋くんはそう言って理子ちゃんに近づく。

「へ?何が欲しいの?」

「…胸、触らせて」

三橋がそう言った瞬間、怒った理子ちゃんの突きが三橋くんのお腹の辺りにクリーンヒットした。三橋くんは地面に倒れ込んだ。

「A、行こう!」

「え、うん」

私は理子ちゃんに連れられ屋上から出て行く。

それにしても、あの調子だと理子ちゃんと三橋くんがお互いの気持ちに素直になるのはまだまだ先っぼいなぁ。

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リリィ(プロフ) - 受験生さん» 感想ありがとうございます!嬉しいです(●´▽`●) (2019年1月4日 0時) (レス) id: ef18e6cd08 (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 墨汁wさすが三橋ですね。この小説大好きなので、更新頑張ってください。 (2019年1月3日 23時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年12月12日 2時

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