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2話 ページ3

次の日、私は昼休みに理子ちゃんに昨日の出来事を話した。

「え、大丈夫だった?怪我はしてない?」

「うん、大丈夫だよ。その人がちゃんと受け止めてくれたし。でも、名前聞きそびれちゃって…」

「何か特徴とか覚えてない?制服とか」

「青い制服だったよ。それと大柄な男の人が小柄な男の人に今井さんって呼ばれてたと思う」

昨日の事を思い出しながら答えると、理子ちゃんは何か思い当たる節ががあるのかハッとする。

「それって…」

「え、理子ちゃんの知ってる人なの?」

「多分、紅高の人だと思うわ」

「私、ちゃんお礼が言いたいの!良かったらその人に会わせて欲しい!」

私がそう言うと理子ちゃんは快く了承してくれた。そして放課後に紅高に二人で行く約束をした。



放課後。約束通り2人は紅高に向かっていた。

「さぁ、着いたわよ」

「ここが紅高かぁ…」

理子ちゃんが生徒の一人に声をかけ、昨日の二人の事を呼び出そうとしていると大きな足音が聞こえてくる。そして私は誰かがこちらに向かって走ってきている事に気づいた。

「理子さぁぁあん!」

そう言って目の前に現れたのは昨日の今井さんだった。少し遅れて小柄な男もやってきた。この人も確か昨日今井さんと一緒にいた人だ。

「こんにちは、今井くん、谷川くん」

小柄な男はどうやら谷川さんというらしい。

「こんにちは!何か御用ですか理子さん!理子さんの頼みであればなんであろうと…」

「今日は私じゃなくてこの子が用があるのよ」

理子ちゃんにしか目がいってなかったのか今井さんはようやく私の存在に気がついた。

「あ、貴方は昨日の可憐なお嬢さん!」

「え、えっと、私、軟葉高校のAAです。改めてお礼がしたくて…。あ、お礼と言っても喫茶店くらいなんですけど…」

「こ、こんなに可憐なお嬢さんとサテン…!」

今井さんは何故か下を向いて何かを堪えるように震えている。もしかして迷惑だったかな…。

「…ご迷惑でしたか?」

今井さんは顔を上げ勢いよく首を横に振る。

「いえ、迷惑だなんてそんな!サテン!行きましょう!」

「良かったですね、今井さん!」

「ああ!今日は最高の日だ!」

私は二人の異様なテンションの上がりっぷりを不思議に思いつつも迷惑じゃなかったなら良かったと思いほっとした。

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リリィ(プロフ) - 受験生さん» 感想ありがとうございます!嬉しいです(●´▽`●) (2019年1月4日 0時) (レス) id: ef18e6cd08 (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 墨汁wさすが三橋ですね。この小説大好きなので、更新頑張ってください。 (2019年1月3日 23時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年12月12日 2時

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