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12話 ページ14

私を捕まえていた男は今井さんに後ろから殴られ倒れ込んだ。その隙に私は今井さんの後ろへと隠れる。

「よくもやってくれたな!」

「お前らこそAさんを傷つけやがって…許さねぇ!」

残りの男達が一斉に今井さんに襲いかかる。けれど今井さんは河川敷の時と同じようにいとも簡単に倒していく。気がつけば男達全員を倒していた。

「Aさん、怪我はありませんか?」

「大丈夫ですよ。今井さんが助けてくれましたから。…階段から落ちそうな時も助けてくれましたし、今井さんは私のヒーローですね!」

「いやぁ、ヒーローだなんてそんな」

照れてる今井さんも可愛いなぁ〜。

そんな事を考えていると明美ちゃんがやってきた。

「今井さん、助けてください!伊藤さんが開久のやつらに…!」

「何、伊藤が…」

「行きましょう、今井さん!」

「ああ!」

事情を聞いた私達はすぐに明美ちゃんの案内で伊藤くんがいる場所へと向かった。そこにはボロボロになっている伊藤くんとそんな伊藤くんを助けに来たのであろう三橋くんがいた。そして三橋くん達が見据える先には相良率いる開久の面々がいて、京子ちゃんが捕まっていた。

あ、参考書頭にぶつけてた人いるし!私、あの人目つきが怖いから苦手だよ…。よし、なるべく目立たない後ろの方から様子見しておこう。

「おいおい、この俺を忘れてもらっちゃ困るぜ〜」

今井さんはそう言って三橋くん達の横に並ぶ。

「誰だテメェ」

相良はイラついた様子で今井さんに言った。

「忘れちゃったの?!……強がって嘘なんかつきやがって」

いや、あれは割と素で忘れてるんじゃないかなぁ…。

「元々は俺がまいた種だ。いい感じに実ったみたいだから俺に収穫させてくれや」

今井さんはポキポキと指を鳴らす。かなりやる気のようだ。

「さぁーて、いっちょやろうぜ」

伊藤くんがそう言った途端に何故か相良はその場から走り去った。その後を三橋くんがなんで逃げるの〜!、と言いながら追いかける。突然の事に気が緩んだのか開久の男達はポカンとしている。京子ちゃんはその隙に私がいる方へと逃げ出した。

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リリィ(プロフ) - 受験生さん» 感想ありがとうございます!嬉しいです(●´▽`●) (2019年1月4日 0時) (レス) id: ef18e6cd08 (このIDを非表示/違反報告)
受験生 - 墨汁wさすが三橋ですね。この小説大好きなので、更新頑張ってください。 (2019年1月3日 23時) (レス) id: f6013c941d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年12月12日 2時

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