青の少年: 後編 (ページ12)

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62:夜明けページ12

JJはくすぐったそうに笑い、お礼を言った。
チームの全員が彼女によって行く。
プレンティス、ロッシ、ホッチナー、リード。
皆彼女の手を握り一言づつ述べた。
リードは、昔から姉のように慕う彼女に、何か言う代わりに両頬にキスをした。
JJは「心配かけてごめんねスペンス」と彼の手をそっと撫でた。

そして最後に、モーガンを見た。
「デレク」
「..........JJ、俺のせいだ....」
謝ろうとする彼をJJが止めた。

「やめてよ、貴方のせいじゃないわ。
それに.......謝るのは私の方よ.....」
「いや、俺のせいだ....俺が....あの時そばにいれば」
2人は黙った。
今更言ったってどうにもならないことはよく分かっていた。
死人は甦ったりしないのだ。

「リリーは？無事？どうなったの？」
「無事だ、今は個室で眠ってるよ」
「そう........」

良かった、とJJは言った。
「今夜は1人救えたのね....」
泣きそうな笑顔だった。
無理に笑っているのが誰もが分かったが、それを言うものはいなかった。

「リリーには.....もう、伝えたの？」
彼のこと。
震える声でJJが尋ねる。モーガンは喉が痛くなるのを感じた。
何か詰まったかのように熱い、あの喉の痛みだ。
「...............いや、まだだ」
やっと絞り出したかのような声に、JJはその青い綺麗な瞳を揺らした。

ヘンリーは「ママ？泣いてるの？」と聞いたが、JJは頭を横に振った。

「ううん、大丈夫。
ヘンリーに会えてとっても嬉しいな。ママすぐに元気になるからね」
ヘンリーは母親の手を大事そうに握った。
ウィリアムの手が、がその二つの手を大きく包み込んだ。

ホッチが目で合図をして、部屋を出るように扉を見た。
全員が部屋を出るとき、ウィルがその扉を止めて、共に部屋を出た。

「ウィル、JJのそばにいなきゃ」
「分かってる、ペネロープ。でも、ありがとう皆さん。見舞いに来てくれて。
ペネロープは特に遠くから一緒に来てくれて本当に感謝してる」
ウィルがモーガンを見た。

「モーガン、僕は君がどんな状況だったのか分からないけど」
ウィルがモーガンに詰め寄った。
「僕は...JJを、妻を....ヘンリーは母親を失うかもしれなかったんだ...！」
「すまない.....」
「ウィル、モーガンだってわざとじゃ」
「ああ分かってる、今こんなことを言ってる自分にも腹がたつ。
でも、でもモーガン！
僕なら彼女を1人にはしなかった」

ウィルは泣きそうな顔でそう言い、扉を閉めてJJの元へ戻った。