入部テスト 開始 ページ6
ではこれから入部テストを始めます。礼っ！
((宜しくお願いします！))
じゃあ、1チームのボールで行きます。
ピピー―ッ！！
最初は青山からのボールで始まった。
(入部テストって言ったってなにすれば良いんだ・・・・！？)
ボールを持ち上がって行く青山に一乃が声を掛ける。
無理するな青山っ！えっと・・・・・・
神童は後ろを向き、霧野とアイコンタクトをして前に出る。
青山君！こっちにパスだっ！！
声を発したのは霧野。神童に指示された事は
「ボールを後ろに回して」
言われた通りに霧野にボールを渡す青山。
ナイスだ青山！
そに言葉に指を返す青山―――――――――――
向坂君、小坂君！両側から攻めて！
分かった！
分かったよやりゃぁ良いんでしょ？
ズザザザザザァッ
2人のスライディングが綺麗にボールを弾き飛ばす。
それを吃驚した表情で見る相手方。
速水っ！ボールをキープして！！
的確な指示を出していたのは紛れもない倉間。
それに反射する様に一乃が動く―――――――――
青山！付いていけるかっ！？
ボールが落ちる所に間に合う位置に居る青山。
けれど先に指示を受けた速水の俊足には付いていけず・・・
ダンッ！
ボールを取りに行った速水がボールをキープしたと思えば、
目の前にはもう1人の人影が有った。
はーやみっ、ボール貰うよーっ！！
俺の目の前を浜野君の足とボールが通り過ぎる。
嘘・・・・・！？
小学校の時とは全然違う浜野君の身体能力に驚かされる。
目の前を通り過ぎって言った浜野君を見る事が出来なくなりそうで。
ピッピッピィーッ！！
最期は浜野がボールをキープしていた状態でホイッスルが鳴った。
0対0で点数に差は出なかった。
はぁぁぁぁぁぁぁぁ。
倉間、如何した？そんな大きな溜息付いて。
いやー、何か何時も以上に付かれた気がする。たった5分なのに。
小学校と中学校の違いじゃない？
んー。やっぱりそうなのかな・・・・
速水は如何だったんだよ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
速水ぃー？
・・・・・・・・・・・・・・・・。
速水、如何したんだよ、速水っ！？
僕の事を呼ぶ声が薄っすら聴こえて来たけど、
今の僕には反応する元気なんて全く無かった・・・・。
浜野君。如何して君は何時も前を進むんですか・・・・・・
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南拓
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作者名：志篤（（せっちゃん | 作成日時：2012年3月29日 17時
