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長く感じられた数秒の沈黙。
私はそっと夏樹から離れて顔を見上げた。
A「ねぇ…ダメ?」
急かすように、私は夏樹の服の裾を握る。
夏樹はふぅ…と息を漏らした。
夏樹「わかった、…けどその代わり俺もするから。」
思いがけない夏樹の言葉に私は数回瞬きを繰り返す。
夏樹「一人じゃ心配だし、休憩も勉強したり出来るだろ。」
A「で、でも…。」
夏樹「二人で稼いだ方が多く貯まるから。」
ビックリして私は両手で夏樹の服を掴む。
A「ダメ!夏樹のお金は夏樹の物でしょ。」
真剣に言ったつもりなのに夏樹は笑って、私の頭を撫でた。
夏樹「金ならあるし、どうしてもAと同じとこ行きたいんだよ。だから黙って頷いとけ。」
そう言われても納得出来るわけない。
でも夏樹の言葉が嬉しかったし、許してもらうなら夏樹の意見も聞かなきゃいけないと思ったから私は夏樹に抱きついた。
夏樹「ったく、…会長のところ早く行けよ。」
A「…忘れてた。」
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神一(プロフ) - もし可能なら、夏樹が好きになった回想シーンも書いて欲しいです✨ (8月23日 3時) (レス) id: d6e1935a0c (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続き見たいです…… (2022年3月25日 13時) (レス) @page28 id: 5a3bb64aa8 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー - 続き見たいです! (2020年11月12日 23時) (レス) id: 2a839912d1 (このIDを非表示/違反報告)
りな☆(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2017年5月10日 21時) (レス) id: f0df852b63 (このIDを非表示/違反報告)
zero(プロフ) - さここまで一気読しました!面白いです!これからも更新頑張ってくださいね♪ (2017年1月14日 20時) (レス) id: 339d450008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉奈 | 作成日時:2017年1月12日 16時