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タクト「犯人探し、お疲れ様ー!」
娯楽室の前を通りかかったツバメちゃんにタクトが声をかけたのは、ツバメちゃんが犯人探しを始めた次の日のこと。
美森「よかったねツバメ!犯人見つかったって!」
私たちに近づいてきたツバメちゃんに美森も声をかける。
エミリー「油虫だってっ」
エミリーが動画を見せながらそう告げると、ツバメちゃんは困惑した表情を見せた。
玲奈「昨日流出してたらしいよー」
美森「油虫ならさっき金時に呼び出されたよ。ツバメもあとで指導室に来るようにってさ」
ツバメ「でも…油森くん…」
美森たちに言われてもまだ信じられないみたい。
油虫を庇おうとするツバメちゃんの声をタクトが遮った。
タクト「あいつやってたよ、俺ら見たもん。なあ?」
波留「はーい、僕も見ました、証言しますー」
美森「そうゆうこと!」
プラチナの中に油虫を庇う人なんていない。
その中で反論したって何も変わらないのに。
A「夏樹、行こ。」
これ以上時間を邪魔されたくなくて、夏樹の腕を引いて私たちは娯楽室を後にしようとした。
ツバメ「けど、油森くんだけがやったわけじゃ…」
こっちが聞く耳を持たないのにそれでも弁解しようとする。
南「ツバメさ、何様のつもり?雑用は雑用らしく振舞ってくれないと…ガチでうざいんだけど。
もう二度とあたし達に話しかけないでくれる?」
あぁ、南すごくイライラしてる。
ツバメちゃんも早く引いてくれたらいいのに。
南「今度話しかけたら…」
動かないツバメちゃんに向かって南は冷たく言い放った。
南「あんたも前の会長みたいに永久追放するよ」
頭が痛い。
…だから会話を終わらせたかったのに。
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作者名:莉奈 | 作成日時:2015年3月10日 15時