Lilな恋、 (ページ2)

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奥手男子 ▹K.O ページ2

[次の日曜日、2人で出かけない？]

はあ、送ってしまった。

まだ知り合ってから間もない、彪太郎くん。

友達の紹介で知り合った。

数週間前、初めて会った日のことを思い出す。

彪太郎「はじめまして、岡﨑彪太郎です。」

丁寧に挨拶してくれた彼は、スタイルがよくて、お花みたいないい匂いがして、顔が綺麗で。
私は一目惚れだった。

あの日、連絡先を交換してから毎日のようにLINEしてるけど、彪太郎くんの返事はずっと丁寧で、
あまり距離は縮められてない……気がする。

[いいよ、場所は任せるよ。]

帰ってきた返事も、なんか素っ気ないような気がして。

不安になって、これまでのトークを見返す。

どんな会話でも、彪太郎くんは返してくれているけど、彪太郎くんから話を振ってくれることは1度もない。

あれ、これもしかして、無理させてる？

嫌われたくない一心で、キーボードに文字を打ち込んでいく。

【彪太郎くん】

[どうしたの？]

【無理して、返事しなくても大丈夫だよ】

[無理って、どういう事？]

【私のワガママに付き合わせてごめんね、
行きたくないなら行きたくない、って言ってくれて大丈夫だし、連絡もとらなくっても大丈夫だからね。】

[俺、そんな風に見えてたの？]

【え、】

[誘われたのも、連絡してくれるのもめちゃくちゃ嬉しいよ。

上手く伝えられなくて、ごめん。

伝え方が、あんまり分かんなくて……]

【そうだったんだ、ごめんね、勘違いして……】

[それに、俺

Aちゃんのこと、好きになってるし]

【え？】

[この続きは、日曜日言うから！

じゃあ1時に迎えに行くね、]