一度っきりの今、生きてこうな2

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照Side



事故から15日後



今日も康二と風雅の面会にきた



本来は小学生以下は病棟に入れないんだけど
康二と風雅の家族は俺と拓哉しかいないから
毎日健康チェックをして特別に入れてもらってるんだ



いつも通り病棟に入ってスタッフステーションで名前を書いているとき



阿部「照お話があるんだけどいいかな？」



照「うん」



康二と風雅のことなら室先生だもんな
話ってなんだろ



阿部先生に連れられて面談室に向かった



阿部「ここ座って」



照「うん」



阿部「突然ごめんね」



照「ううん 話って？」



阿部「今、照と拓哉くん○○園(児童養護施設)にいるでしょ」



照「うん」



阿部「○○園からここまでくるの大変じゃない？」



照「まあ
でも2人のためなら全然平気だよ」



○○園から雪の森大学病院までは電車とバスを乗り継いで来てる
片道30分くらいの道のりだ



阿部「ここの病院のすぐそばにある建物知ってる？」



照「あっ確か…リトルスノーハウスってかいてあるところ？」



何回か通ってこの建物なんだろって思ってたんだ



阿部「そうそう知ってた？」



照「通ったことあるだけだけど」



阿部「そこに住まないかなって思って」



照「えっ？」



阿部「あそこね○○園みたいな感じなんだけど、違うところがひとつあって、病気とかがある子が住んでるところなんだ」



照「そうなんだ」



阿部「だからもし照が発作を起こしちゃっても先生とか看護師さんがそばにいるから安心だと思うんだ」



照「拓哉は？」



阿部「もちろん拓哉くんも一緒だよ」



照「康二と風雅が退院しても一緒？」



阿部「もちろん
面会もすぐ近くだから遅くまでいれるし、移動がないからその時間ゆっくりできたりすると思うんだ
どうかな？
照がいやなら無理にとは言わないよ」



照「今どんな子が住んでるの？」



阿部「今はまだ3人しかいないんだけど、みんな照の一個上の子たちだね」



照「んー拓哉にもお話しないと決められないな」



阿部「そうだよね
ゆっくりでいいから考えてみて」



照「うん わかった」

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