一度っきりの今、生きてこうな (ページ41)

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翔太Side

涼太の事が心配で授業が頭に入ってこなかった

6時間目が終わってやっと帰れる

翔太「ふっか早く」

辰哉「急かすなって」

翔太「だって涼太…」

辰哉「分かってるから待って」

ふっかの帰る準備がやっと終わって
すぐに車へ

辰哉「おい走るなよ
　転ぶぞ」

翔太「斗亜早く帰ろ」

斗亜「翔太くん、先生に走っちゃダメって言われてるでしょ」

翔太「いいから早く」

斗亜「分かったから落ち着いて」

俺の心臓はまだ完全には治ってないから
激しい運動とか禁止なんだ
そんなこと分かってるけど涼太の方が心配

車に乗って“おうち”へ

いつもより長く感じる

ようやく到着

ｶﾞﾁｬｯ

康二「あっしょったおかえり
　どうしたん？そんなに急いで」

翔太「涼太は？」

康二「お部屋にいるよ」

涼太と俺のお部屋へ直行

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
翔太「涼太！」

涼太「翔太おかえり
　どうした？走ってきた？」

翔太「涼太のことが心配で…」

涼太「俺は大丈夫だよ
　ちょっと熱があるだけ
　翔太走っちゃダメじゃなかった？」

翔太「でも涼太…」

涼太「心配してくれるのは嬉しいけど
　翔太自分の命大事にしな？」

翔太「……うんごめん」

涼太「その様子だと授業聞いてないでしょ」

翔太「……聞いてない」

涼太「まあ学校行けただけ偉いよ」

翔太「涼太」ｷﾞｭｯ

涼太「あとで2人でふっかに教えてもらお？」

翔太「うん！」