一度っきりの今、生きてこうな

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康二Side


2時間目の授業中



んっなんか変な感じ
これヤバいやつや



小声で
和也「康二大丈夫？」



喋るのもしんどかったから首を振った



和也「保健室行こか」



ｺｸﾝ



和也「大吾保健室行ってくる」



大吾「わかった
　 康二大丈夫か？」



和也「多分いつものや」



大吾「そっか
　 ゆっくりしてき」



僕は脊髄をケガしちゃってるから
自律神経っていうのが乱れちゃって
頭が痛くなったりめまいがしたりしちゃうんだ



和也「康二押すで」



ｺｸﾝ







移動中



ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ



和也「丈くん保健室来て」



丈一郎「康二か？」



和也「うん」



丈一郎「すぐ行く」







保健室到着

ｺﾝｺﾝ
和也「ベッド借りてもいいですか？」



「いいですよ 康二くん大丈夫？」



しんどすぎて答えることも出来ない







丈一郎「康二大丈夫か？」



和也「丈くん声大きいわ」



丈一郎「ごめんごめん」



和也「ベッドにごろんしよか」



ｺｸﾝ



抱っこして車いすからベッドに移る



丈一郎「康二お熱測るな」



体温計挟む






ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ



丈一郎「康二取るよ
　 熱はないね



　 “おうち”に電話してくるな」



康二「………丈くん…だめ…」



丈一郎「なんで？」



康二「………リハビリ……できんく…なる…」



リハビリをお休みしちゃったら自分で動けなくなるんじゃないかって不安なんだ



丈一郎「康二無理はあかんで
　 今まで無理して入院することになったことあるやろ？
　 休む時はしっかり休むんやで」



電話しに行く



丈一郎「康二電話してきたで」



和也「なんて？」



丈一郎「元から給食の後に来る予定やったからその時に来るって
　 この後の授業と給食は康二の体調次第で決めてって」



和也「そっか」



丈一郎「とりあえず2時間目が終わるまで寝たら？」



康二「………おん…そうする…」

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