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家に帰ると私は一人だ。



いや、正確に言えば最初に帰ってきたのが私。



父と二人暮し、両親は離婚しているけれど

今も仲は良くて母の家に週5ペースで寄っている

まあ離婚したのは別に今更気にしてないよ(笑)



(それにしてもどうしよっかな〜)


改めて、精密検査のことを考える。


そして自分の部屋に入り、

教科書の並んだ棚から


《消化器》


一冊の教科書を手に取った。



パラパラとめくると、

病名、症状、予後、病気に対する看護、

たくさんの事が載っているけれど


(、あった)


私はラインマーカーがひかれたページを開いた。


《大腸がん患者に対する看護》


なんでこのページを開いたのかはわからない。


けど、私と同じ症状で大腸がんになった人が


こないだテレビに出ていたから。


その人は初診で既にステージIV


(私の大腸生きてんか〜)


なーんて返事が来る訳もなく、(笑)



机に置いたスマホを開いてある人に電話をかける



『ーーーーあ、もしもし、千夏ごめんね急に』


クラス内で1番心を開いてる人、千夏


高校は別々だったけど、共通の友達がいて


今では深くて暗い話も千夏となら笑い話にできる




千「お、どしたん、また課題の答え写メれって?」



『お前は私をなんだと思ってるの(笑)』



千「え、だって(笑)」



ほらね、くだらない話にそれてく(笑)




『ねえ、聞いてよ(笑)』


千「電話してきたのAでしょーよ(笑)

なに?また好きな人変わったとか?」


『いや相変わらずリアコは玲於くん!!

じゃなくて!!!本気で聞いてよ、

私病気かも』


千「、え?風邪?恋煩い?私が診てあげるよ」


『じゃなくて!その、癌とか』


千「待って、がち?検査したの?」


『いや、わかんないよ?わかんないけど

今度精密検査受けることにした。ってゆう報告。』


千「、、いや、うん、まじか、

今は痛くないの?」



千夏には私の全部を話してる。

あんまりクラスメイトには言いたくない。
(なんとなく)



『あ、今はそんなに、でもさ、実習始まるし?

早く検査終わらせようかなあってきな?』


千「いや、もっと早く行けよ(笑)」


『じゃあお前が説得しろ(笑)』


千「、、してきたわ!!ほんっとにもう!」


『いやごめんごめん(笑)』





そんなこんなで2時間くらい電話した(笑)

持つべきものは友達だなあと改めて実感!!




となれば早速西山先生にでんわでんわあ!!

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作者名:おこめ | 作成日時:2020年6月15日 12時

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