49話 首 ページ6
焦りと不安で頭が働いていないが、なんとか口角を上げて声を出す。
ナマエ「えっと…ファンサービスですか？」
自分でも聞いて呆れるような台詞だけど、これが精一杯だった。
ヘラリと、無理のある笑顔を浮かべて言う私に更に怒りを感じたのか、ハスター様は首にも触手を絡ませた。
ああ嫌だ、また私に触れた…お願いだから早く離して、やめてくれ
ハスタ「愚か者が…今この瞬間、その首をへし折る事も容易いのだぞ」
怒りのこもった声色で私を睨みつける。だがそれでも、また私の頭の中は他の事でいっぱいになる
…今、なんて言った？
ナマエ「……ハスター様が、今、私の首を？」
…それなら、いいかもしれない
ハスター様が私を手にかけると思うと、自然と笑ってしまった。
ナマエ「アハ…良いよ、跡形もなく消して欲しいなぁ…！いや、他のハンター達も良かったな…。ああでも、ハスター様もすごく嬉しいよ」
本当は触られたくない、大好きな人達には特に。それでも誰かを殺めるなら…駒を使うとしても、手を汚さない方法なんてない。
ああ…いいや、大好きな誰かが塗り替えてくれるなら。私の息の根を止める瞬間を覚えてくれるなら。
ヘラヘラと笑っている私をじっと見つめて、ハスター様は納得したように頷く
ハスタ「……ん？お前…そうか、なるほどな。死が怖くない訳だ」
ナマエ「…やめてくださいよ。なんでそんな事までわかっちゃうんですか」
…もう少しだったのに
ハスタ「……ハッ！」
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妖福(プロフ) - 紫陽花の園にあるモチさん» コメントありがとうございます！一気読み嬉しいです…！リアル時間の関係で、現在更新ペースかなり酷いことになってますね…。第五愛も書く気力もあるので、話の結末も決まってるので…失踪しないよう、ゆっくりですが頑張ります…！ (2021年9月10日 0時) (
レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花の園にあるモチ(プロフ) - やだ、面白すぎてすぐに読み終わっちゃった。続き待ってます！ (2021年9月7日 14時) (レス) id: 1e1719f572 (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - umisorakoさん» エマちゃんは仲がいい人に、傷つける言葉は言わないけど本音をズバッと言うキャラ…って感じで書いてますw (個人の勝手なイメージの塊) (2021年8月19日 17時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - 妖福さんのエマちゃんがちょっと毒舌で好きですｗ (2021年8月16日 16時) (レス) id: 0a8e78580d (このIDを非表示/違反報告)
妖福(プロフ) - シャーリーンさん» コメントありがとうございます！おバカ主人公、楽しんでもらえて嬉しいです…！主人公は「出来心でやった。頬が痛くなるとは思わなかった」などと供述しており…w (2021年7月30日 19時) (レス) id: 0d154ab0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：教六 | 作成日時：2021年7月13日 3時
