検索窓
今日:13 hit、昨日:34 hit、合計:185,978 hit

61.4 ページ49

青side

重だるい目蓋を無理やり開ける。

視界に捉えたのは、整った顔の友人と。

冷えピタを貼った俺の弟。



樹「っ!!..しんたろ..ぅう」

北「ばか!!じっとしてろって..もう。」


ぐにゃぐにゃな世界に耐えられなくて、ベッドに逆戻り。



北斗...酷いよ。そんなさ...ねぇ?


樹「なんだよ..口、わるいぞ..」

北「文句言うな、ばか!倒れたんだぞ?お前」

樹「え?...そ、なの?ごめん」


北斗から伝えられた内容が衝撃的すぎて、なんか頭がガンガンする。


樹「なんか...びっくりしすぎて頭痛いわ..はぁ」


北「そりゃそうだよ..何度熱あると思ってんの?」


樹「熱?...はぁ.、やべ..知ったら怠くなってきた..けほっげほ!!」


変なの..
気づいたら、咳まで出てきてさ。

結構息苦しくて、慎太郎もこんなだったことを思い出して、弟を探す。


慎「にいちゃ..ずっとしんどかったんじゃないの?俺のせいで..ごめんね?」


おっきな目に、いっぱい涙を溜めた慎太郎。

そのおでこに貼った冷えピタがペラリと剥がれそうになって、手を伸ばして止めてやる。


樹「大丈夫だよ..ぜんぜ..ハァ..きづかなかった..けほげほ!!..ふぅ」


慎「...俺の事ばっかり..もうちょい、自分を大切にして?ね?...俺怖かったんだからぁ」


自分よりも大切な弟にそう言われてしまっては、頷くしかなかった。


北「よし...お前ら寝な?あ、その前に冷えピタ交換な?」


本当は丁寧に優しく貼ってくれるはずなのに、北斗がわざとべしっと貼ってきて。


冷たすぎる!!頭がさらに痛い気がする..


樹「わっ!つめてぇ..もっと優しくしてよ」


北「俺..心配したんだからな?これくらい、我慢しろよ」


少しだけゆらりと揺れた瞳を見て、口を噤む。


樹「ごめん...ありがと...」


北「...ん。慎太郎くんの言う通り、もっと自分を大切にしろよ。」


樹「うん...分かった。じゃ...お粥作って..ハァ..けほっ..はぁ..たまご..入れて..?ごほっごほ」


目を丸くした北斗は、にやりと笑って「小賢しい奴...」って。

口は悪いけど、咳き込んだ俺の背を摩る手は優しいんだよな。


いい友達を持ったなぁなんて、思った。



それを言ったら、やっぱり北斗は「騒がしいわ..」と言ったけど、その感じが心地よくてゆっくりと目を閉じた。


✩。* *。✩✩。* *。✩

リクエストありがとうございました!

@MiKAN__rain

作者より(追追記:新作のお知らせ)→←61.3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (148 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
758人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みかん | 作成日時:2021年2月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。