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58.2 ページ33

赤side

スタッフさんが急遽、俺と大我のセットをくっつけてくれて。

大我が俺を受け取るように、抱きしめてくれた。

大「ジェシー、俺に寄りかかりなね?大丈夫だから。」

ジェ「ぅ...はぁ、ありがとう..たいが..重くて、ごめんね?」

大「んーん、全然重くないよ。大丈夫、俺らなら余裕っしょ?」

ジェ「hehe...ん、よゆー...」

「うごきまーす!!!」

スタッフさんの声と同時に、ぐんぐん装置が高い所まで上がっていく。

....こわい...こわ、い...
いたい、し...

高い所さ、俺苦手で。
樹よりは大丈夫って思ってたから、内緒にしてきたんだけどね。


実際ね、今までは本番のアドレナリンっていうの?それで、怖くもなんともなかったのに。

今日は、ズキズキする脚のせいで高いことと、痛いことしか頭に入って来なくて。

ぅ....どんどん苦しくなってきた。

ファンのみんながつけてくれている6色のペンライトの波が、ぼんやりと混ざって見える。

ジェ「..ハァ..は、...ったぃ...が」

大「よゆー、余裕。大丈夫、ジェシー俺の手を握ってごらん?」

ジェ「ハァ...ふぅ...ぅん」

なんかキャーって言ってくれてた気もするけれど、ここからほとんど記憶ないの。

痛いしか頭になくて。
もう歌詞で「痛い」って歌ってしまってないか、心配になるくらいだった。

58.3→←58*怪我・高熱(RED,GREEN・ALL)



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作者名:みかん | 作成日時:2021年2月3日 23時

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