57.*慢性疲労(BLACK,PINK・BLUE) ページ27
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桃side
北「だからっ!...大丈夫だって言ってんだろ、」
樹「は?..お前、それ本気で言ってんの?」
ついに樹が爆発した。
結成以来と言ってもいいほどの大喧嘩。
笑い声ではなくて、怒鳴り声が響く。
高地はこういう時は口を出さないから、黙々とスマホをいじっている。
末2人は、ビビってお互い身を寄せ合って俺をチラチラ見つめてきた。
俺だって、こういうの苦手なんだけど...
怒鳴り声自体が好きじゃないし。
どうしようって思っているうちに、北斗がカバンをひったくって出ていってしまった。
樹「ちっ、...なんだよ!!もう..ぁああ、むしゃくしゃする!!!」
綺麗に整えられていたサラッサラの髪を振り乱して、余計に慎太郎もジェシーもビビっちゃってるじゃん。
高「ジェシーと慎太郎、飯行かね?俺奢ってやるよ」
あ...ずるい。
逃げたわ...やってる。ほんと!
俺に樹を任せたな。
ジェ「う、うん!!いこーいこー、ねっ?しんたろ、ねっ?」
慎「も、もちろん!!行く、行くに決まってる..ね?ね?」
ヘッタクソな芝居をうって、そそくさと楽屋を出ていった。
いつもだらだらいるくせにさ、こういう時ばっか速いんだから...。
ソファーに項垂れる樹に、意を決して話しかける。
大「..じゅ、り?..一緒にラーメン、た、食べにいかにゃい?....」
....やった。俺こそやってるわ。
大事なところで噛んだ。
...し、ラーメンって俺が食べたいだけじゃん。
ふっと顔をあげた樹は、意外にも泣きそうな顔をしてびっくりした。
大「ど、どうした!?..え、その」
樹「きょもぉ...らーめん、いく...」
大「え!?お、おう..行こう!」
俺史上いっちばん、下手くそな芝居だった。
ちゅるちゅる、小さな1口が大きめな樹の口に運ばれていく。
俺はずぞぞっと、一気に啜ってもう終わってしまったんだけど。
樹は、もぐもぐゆっくり食べてる。
伸びちゃうよなぁ...
なんて、変なこと思っちゃった。
樹「...俺、余計なこと言っちゃったかなぁ。北斗、あんなに怒って...俺まで。はぁ...」
大「....んーん。いつかは誰か言ってあげなくちゃだったから。ありがとう、樹」
樹「ぅん....おいし、ね。」
全然美味しくなさそうに、またちゅるちゅる。
それをぼーっと見ながら、最近の北斗の様子を思い出した。
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作者名:みかん | 作成日時:2021年2月3日 23時